11日、共同プロモーションを発表したファーストリテイリングの柳井康治取締役（右から2人目）、全日本空輸の中原伸二・執行役員中国総代表（同4人目）と、金杉憲治・駐中国日本大使（中央）＝北京市（三塚聖平撮影）

【北京＝三塚聖平】カジュアル衣料品店「ユニクロ」などを展開するファーストリテイリングと全日本空輸（ANA）は11日、中国で共同プロモーションを行うと発表した。中国にあるユニクロの一部店舗で、ANAに関するイラストを使ったTシャツを販売するといったキャンペーンを今月末から行う。 両社はこれまでもオーストラリアやシンガポールなどで共同プロモーションを行ったことがある。今回はユニクロの創業40周年を機にしたプロモーションで、ANAとしてはユニクロの中国での知名度を活用して同市場での認知度向上を狙っている。 コラボTシャツは中国の38店舗で購入できる。また、ユニクロの北京市と上海市、広東省広州市にある旗艦店計4店舗で一定額を購入するなどした来店客を対象に、日中間の往復航空券を抽選でプレゼントするといったキャンペーンを展開する。 北京の日本大使公邸で同日実施した発表会で、ファーストリテイリングの柳井康治取締役は「中国と日本の友好、文化交流を支える協力の一端を担えることをうれしく思う」と強調。ANAの中原伸二・執行役員中国総代表は「人やモノの流れを後押しする両翼となり、中国と日本の友好、文化交流を支える企業として盛り上げたい」と意気込みを語った。 同席した金杉憲治・駐中国日本大使は「中国市場における日本ブランドの価値を一層高める効果が期待されるだけでなく、異業種連携の好事例として中国国内で活動する他の日系企業に活力を与えることにもつながる」と期待した。