公約実現済みは46件、都民ファーストの会が公約377件の達成状況を公表
東京都議会第1党で、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は23日、昨夏の都議選で掲げた公約の達成状況を公表した。掲げた公約377件のうち、「実現済み」とした件は46件あり、同日会見した同会の荒木千陽(ちはる)代表は、「まだまだ期待にはしっかりと応えられないが、最大会派になったからこそ前に進んだ施策もある」と評価した。
同会議員で構成する「公約ブラッシュアップ研究会」(座長・伊藤悠政調会長代理、10人)が公約達成の進捗状況を判断。同会が都議選で掲げた公約を進捗に応じて「実現済み」や「一部が実現済み」「予算要望による提案済み」「調査中」など6つに分類した。 同研究会が「実現済み」として判断したのは、「議会棟での禁煙実施」や「受動喫煙防止条例の制定」など46件。最も多かったのは、「一部が実現済み」で、250件だった。 同会が、都議選で最も強く訴えてきた「議会改革」の公約は14件。「実現済み」は議会棟での禁煙実施など6件、「一部が実現済み」は常任委員会のインターネット中継の実施など3件、「実施が決定済み」は議会のペーパーレス化の1件、「調査中」は公正を疑われる金品授受の禁止など4件だった。 昨年9月の定例会で同会派が提案し、可決した「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」は377件の公約には入っておらず、同党の基本政策として選挙前に掲げていた。 同会では、今後も原則として1年ごとに公約の進捗状況を公表するほか、必要に応じてSNSも活用し、公約の進捗に関する情報を順次発信していくという。 同会が掲げた公約377件の達成状況の内訳は次のとおり。 「調査中」(25件)、「議会質疑による提案済み」(12件)、「予算要望による提案済み」(19件)、「実施が決定済み」(25件)、「一部が実現済み」(250件)、「実現済み」(46件) (取材・文:具志堅浩二)