ランドローバー、「レンジローバー SV」日本限定モデル「1858エディション」「バルモラルエディション」
ランドローバー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は6月20日、「RANGE ROVER(レンジローバー)SV」の日本限定のBESPOKE(ビスポーク)特別仕様車として、「RANGE ROVER SV BESPOKE 1858 EDITION(1858 エディション)」と「RANGE ROVER SV BESPOKE BALMORAL EDITION(バルモラル エディション)」の受注を開始した。価格はレンジローバー SV BESPOKE 1858 EDITIONが4850万円で限定4台、レンジローバー SV BESPOKE BALMORAL EDITIONが3866万円で限定5台。 【画像】レンジローバー SV BESPOKE 1858 EDITION ■ レンジローバー SV BESPOKE 1858 EDITION 限定4台のロングホイールベース(LWB)で、1858年に日英修好通商条約が両国間で締結され、外交関係が築かれた年にちなんだ名称。日本文化からインスピレーションを得てデザインしたこのモデルは、日本に古くから存在する絵画手法の1つである室町時代の墨絵に着想を得て、エクステリア、インテリアともにモノトーンに仕上げている。 エクステリアカラーには、墨絵でよく使われる「ぼかし」を表現するため、限りなくホワイトに近い「ビスポークライトグレイ」を開発し、アルミホイールのインサートにも同色を採用している。 また、全体に濃淡をつけ単調にならないように、ルーフカラーにやや濃い色のビスポークグレイを採用したほか、「RANGE ROVER」バッヂには通常モデルよりも明るいクロームをあしらい、リアから見た際にロゴがはっきりと浮かび上がる工夫が施されている。 インテリアも、フロントはシンダーグレイ、リアはライトクラウドのシート(シンダーグレイインテリア)という「1858 EDITION」だけの特別なコンビネーションを採用。シートのショルダー部分には日本の着物の柄からインスピレーションを得たオリジナルデザインの刺繍を施し、トリムフィニッシャーやシフトコントロールのホワイトと合わせている。 レンジローバー SV BESPOKE 1858 EDITIONの主な特徴および装備 ・「1858 EDITION」の名称は日本と英国の外交関係が始まった1858年に由来 ・パワートレインはマイルドハイブリッド(MHEV)テクノロジーを搭載したV型8気筒4.4リッターツインスクロールターボチャージドガソリンエンジン(最高出力452kW[615PS]/最大トルク750Nm) ・日本に古くから存在する絵画手法の1つである室町時代の墨絵に着想を得て開発したビスポークライトグレイをエクステリアカラーに採用。墨絵でよく使われる技法「ぼかし」を再現するべく、限りなくホワイトに近い「1858 EDITION」専用色 ・エクステリアカラーとの濃淡をつけるために、ルーフ、23インチアルミホイールインサートにビスポークグレイを採用 ・23インチ“スタイル 1077”アロイホイール(グロスダークグレイ、コントラストダイヤモンドターンドフィニッシュ&ビスポークライトグレイグロスインサート、鍛造) ・通常モデルよりも明るいクローム&シルバー仕上げのエクステリア「RANGE ROVER」バッジ ・エンジンカバー(カーボンファイバー) ・SV イントレピッド シンダーグレイフロント&ライトクラウドリア Ultrafabricsシート(シンダーグレイインテリア) ・SV ビスポークシートのショルダー部分に日本の着物の柄からインスピレーションを得たオリジナルデザインの刺繍を採用 ・トリムフィニッシャー(サテンホワイトセラミック、エンボスモザイク) ・ヘッドライニング(シンダーグレイ、Ultrafabrics) ・Kvadrat クッション(シンダーグレイ) ・ステアリングホイール(ノンレザー) ・シフトコントロール(グロスホワイトセラミック) ・SV ビスポーク カーペットマット(シンダーグレイ) ・「SV BESPOKE 1858 EDITION 1 OF 4」という文字が刻まれたトレッドプレート(前後席) ・テールゲートイベントスイート ・ソフトドアクローズ ・ヒーテッドウォッシャーノズル ■ レンジローバー SV BESPOKE BALMORAL EDITION 限定5台のスタンダードホイールベース(SWB)で、スコットランド・アバディーンシャーにある英国王室が所有するバルモラル城が名前の由来。1980年代に販売していた4ドアの初代レンジローバーが採用していた“Balmoral Green”というエクステリアカラーを現代風に再解釈し、よりラグジュアリーな質感で明るく透明感のある専用色「ビスポークグリーン」を新たに開発。 また、ルーフとミラーカバー、アルミホイールインサートにビスポークグレイを組み合わせることで、華美になり過ぎない控えめな個性を表現したほか、インテリアには質感がよく、製造工程がレザーよりもCO2排出量の少ない「Ultrafabrics」を採用。ラグジュアリーと環境配慮を融合した素材を使用している。 さらにインテリアは、シートもUltrafabricsを採用し、前席にライトクラウド、後席にシンダーグレイと、「1858 EDITION」の前後シートカラーとは逆に配色。ベースモデルの「SV INTREPID」では選択できないサテンホワイトセラミックのトリムフィニッシャーを合わせることで、よりクリーンで明るい雰囲気に仕上げている。 そのほかにも、シートのショルダー部分には「1858 EDITION」と同様、オリジナルデザインの刺繍を施しつつ、トレッドプレートには、それぞれ「SV BESPOKE 1858 EDITION」「SV BESPOKE BALMORAL EDITION」の文字が入り、さらにこの仕様の限定生産台数を表す数字を併記している。 レンジローバー SV BESPOKE BALMORAL EDITIONの主な特徴および装備 ・スコットランド・アバディーンシャーにある英国王室が所有するバルモラル城から由来 ・パワートレインはマイルドハイブリッド(MHEV)テクノロジーを搭載したV型8気筒4.4リッターツインスクロールターボチャージドガソリンエンジン(最高出力452kW[615PS]/最大トルク750Nm) ・1980年代に販売していた4ドアの初代「RANGE ROVER」にラインアップしていたBalmoral Greenを現代風に再解釈し、よりラグジュアリーな質感をもった明るく透明感のある専用色 ビスポークグリーンを開発 ・ビスポークグレイをルーフ、エクステリアミラーカバー、アルミホイールインサートに採用 ・23インチ“スタイル 1077”アロイホイール(サテンブラック、サテンダークグレイコントラストフィニッシュ&ビスポークグレイグロスインサート、鍛造) ・ブラッククロームのエクステリア「RANGE ROVER」バッジ ・エンジンカバー(カーボンファイバー) ・SV イントレピッド ライトクラウドフロント&シンダーグレイリア Ultrafabricsシート(シンダーグレイインテリア) ・SV ビスポークシートのショルダー部分に日本の着物の柄からインスピレーションを得たオリジナルデザインの刺繍を採用 ・ヘッドライニング(シンダーグレイ、Ultrafabrics) ・Kvadrat クッション(シンダーグレイ) ・トリムフィニッシャー(サテンホワイトセラミック、エンボスモザイク) ・SV イントレピッド エクステリアアクセント ・プレミアムノンレザーアップグレード(シンダーグレイ) ・ステアリングホイール(ノンレザー) ・シフトコントロール(サテンブラックセラミック) ・テールゲートイベントスイート ・フロントセンターコンソール急速クーラーボックス ・ヒーテッドウォッシャーノズル ・家庭用電源ソケット この特別限定仕様車2モデルは、2023年に導入したパーソナライゼーションプログラム「SV BESPOKEサービス」を用いて、日本限定で特別に生産。英国のSVデザインチームと連携し、コンセプトからオーダーメイドの塗装や仕上げの開発を行ないながら12か月かけて開発したという。 なお、両モデルの発表にあわせて、JLRチーフ・クリエイティブ・オフィサーである、プロフェッサー・ジェリー・マクガバンOBEの指揮のもと、レンジローバーが目指すモダンでサステナブルなラグジュアリーとデザインリーダーシップを体験する場として、2022年より世界20か国以上で開催している招待制イベント「RANGE ROVER HOUSE」を日本で初めて開催。その国やその土地ならではの文化とレンジローバーの洗練されたデザインを融合した空間で、車両展示に加えて、モダンラグジュアリーな体験を提供するとしている。
Car Watch,編集部:塩谷公邦