レジェンド山本昌が選ぶ沖縄キャンプ新戦力ナンバーワンは?
山本昌氏の新戦力チェックで、小野に続くのが、中日ドラフト1位の柳裕也(22、明大)、横浜DeNAドラフト1位左腕、濱口遥大投手(21、神奈川大)、そしてヤクルトのドラフト1位左腕、寺島成輝投手(18、履正社高)のトップ指名3人である。 「柳は、ネット裏から見ると、大学時代の映像を見て想像していたよりもボールが速かった。まだライン(投球フォームのベクトルとホームベースを結ぶ空間)から、少し外れて頭が下がっているのが気になるが、ローテーションに入れるボールの力がある。東京6大学での通算300奪三振はダテじゃない。あとは、あの打者の目先を変えることのできる大きなカーブをカウント3-1や、本当にストライクをとりたいところで投げることのできるコントロールがあるかどうか。プロのストライクゾーンはアマチュアとは違うので、そのあたりの対応も重要だろう。ベイスターズの濱口は、上背はないがボールに角度がある。ヤクルトの寺島はドラフト前に私が一押ししていた左腕。まだキャッチボールを見ただけだが、形も場所も素晴らしかった」 さらに山本昌氏は、甲子園を沸かせた地元名古屋の東邦高校出身の中日ドラフト5位、藤嶋健人投手も、「よく下位で残っていたなという印象」とピックアップした。 「ストライクをとれる形がある。甲子園で話題となったナックルカーブだけでなく、フォークやカットボールも持っていてボールに力があるので、高校生だけど意外と早く出てくるかもしれない」と言う。 昨季、山本昌氏は、阪神の高山俊外野手を「将来首位打者を争う逸材」と評価、横浜DeNAの今永昇太も「使える」と太鼓判を押して、実際、その通りになった。そのレジェンドの“お眼鏡”にかなったルーキーは果たして開幕1軍切符を獲得することができるのか。今後の動向に注目である。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)