ものまね一筋45周年! デビュー当時の「コロッケ」が和田アキ子と中尾ミエから受けた“愛あるダメ出し”の言葉とは
世界のエンタメを目指すならダンスは大事
「ほどほどに飲むのはいいんです。でも僕の場合、全盛期だと一晩でシャンパンを6本くらい開けていました。普段でも3本くらいは飲んで、皆でワイワイ騒いでいました。そうした飲み方は次の日に必ず残る。深酒、がぶ飲みを止めるのは本当に効果がありますね。おかげですっかり体調がよくなりました」 睡眠時間について聞いてみると、もともとショートスリーパーなので、「5時間寝ないですね」という。では、空いた時間をどうしているのか。これは、「ものまね四天王」時代の殺人的スケジュールをこなしていた当時から、ずっと変わらない。 「DVDや映画、ドラマ……ジャンルに関係なく、あらゆるモノを見ています。新しいネタに生かすためというより、面白いものを発見する喜びの方が大きいですね。特に最近、気になるのはCGとかAIの動き。新しいモノが出てくると、動きが変わります。こういう動きができるとか、こうした見せ方もあるのかと、勉強になりますね。五木さんの“ロボット五木”もこうした延長線上で生まれたネタです」 コロッケは既にBTSのものまねをしているが、広く韓流を研究して、学んだことも多いという。 「韓国でエンタメの世界を目指す人は、小学生のうちからダンスをやり、英語を勉強しています。韓流のダンスは首を少しだけ傾けるとか、踊り方が可愛いのが特徴です。同じストリートダンスやジャズダンスでも、他の国はパワーのある踊りが主流であるのに対し、可愛い要素が世界的にもウケたんでしょう」 最近は日本でも学校教育でダンスが正式に取り入れられているが、コロッケ曰く、「世界のエンタメを目指すなら、ダンスは必須」だという。新しいものに目がないコロッケだが、45年を超えても取り組み続ける「ものまねの極意」とは何なのか? (文中敬称略) 【第2回「大切にしているのは『相手が一番、自分は二番』…芸歴45年『コロッケ』が明かすものまね芸人の極意『絶対にダメなのは自己満足です』では、独特なコロッケのものまね芸のヒミツを明かす」】
コロッケ 1960(昭和35)年、熊本県生まれ。80年、日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」に出演し、銅賞・銀賞を獲得して芸能界デビュー。ものまねのレパートリーは男女を問わず300を超える。ロボットバージョンやヒップホップダンスとの融合など、エンターテイナーとして常に新境地を開拓し続けている。2014年文化庁長官表彰を受賞。2016年2月には日本芸能大賞を受賞した。芸能活動の傍ら、東日本大震災の被災地支援活動を精力的に行っている。 デイリー新潮編集部
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