カリフォルニア州の電力供給でバッテリーが1位に…1週間に2度、他のエネルギー源を上回る(海外)
カリフォルニア州で、蓄電池が州最大のエネルギー供給源になった。 蓄電池は、1週間で2晩、再生可能エネルギー、原子力エネルギー、天然ガス、その他のエネルギー源を上回った。 これはアメリカの電力網における、バッテリー容量の成長の伸びを示す、最新の事例だ。 アメリカ・カリフォルニア州で蓄電池が週に2度、州最大のエネルギー供給源になった。 1度目は、GridStatus.ioによると、4月16日午後8時10分ごろ(現地時間)で、出力が6177メガワットを記録。約2時間にわたり、それ以前に作られて蓄えられていた電力が同州で最大のエネルギー源となり、リアルタイムで作られている天然ガス、原子力エネルギー、風力や太陽光など再生可能エネルギー、その他すべてのエネルギー源を上回った。 このニュースは、リニュー・エコノミー(Renew Economy)が最初に報じた。 次に4月21日の午後7時10分ごろ(現地時間) 、GridStatus.ioのデータによると数時間にわたって、再び最大となった。今度は最大出力が6458メガワットに達し、16日の記録を更新した。 バッテリーは、再生可能な資源を使ってより多くの電力を産み出すことを後押しする、重要な役割を担っている。巨大な蓄電池を電力網につなぐことで、日中にソーラー・パネルや風力発電で作ったエネルギーを貯めておくことができる。 そうすると、エネルギーを後から、需要の高い時間帯に使うことができる。例えば、夜の一部の時間帯は夕飯の支度で電化製品を使ったり、テレビを見たり、暗くなれば明かりをつけたりするので需要が高くなる。 カリフォルニア州のエネルギー委員会は2023年10月、約6.6ギガワットの蓄えがあると述べた。州当局は2045年までに、カリフォルニアのすべての電力をカーボンフリーなエネルギー源で賄いたいと考えており、そのためには約52ギガワットの蓄電池が必要だとリニュー・エコノミーは報じている。 蓄電池が急速な成長を見せているのは、カリフォルニア州だけではない。石油が豊富なテキサス州もカリフォルニア州に迫る勢いで、10年以内に容量が30ギガワットになる見込みだとBusiness Insiderは報じている。
Alex Bitter