【台風情報】台風10号進路予想 “やや西寄り”へ 28日(水)頃に四国・中国・近畿を直撃か “強い勢力”で上陸・大荒れの天気に 世界各国の予想そろい始める 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【30日まで大雨・暴風・高波シミュレーション】
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 アメリカ海軍の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。四国の南の海上までは北西方向へと進んできて、その後、北東よりに進路を変えて28日(水)に四国または近畿あたりを直撃する予想となっています。最大風速をみると上陸する前に九州の南東海上に達したあたりで勢力が最も強くなっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) 【画像で確認】台風から離れていても警戒 30日(金)までの大雨・暴風・高波シミュレーション アメリカ海洋大気庁(NOAA) 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、これまでに比べて西寄りを進むデータが増えて、予想もだいぶそろってきました。四国地方に上陸して中国地方から近畿地方を縦断したあと、日本海に抜けて北に進む予想データが多くなっています。 ■ヨーロッパの予報機関も四国・近畿を直撃するデータ多く ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報結果です。他のモデルと同様に九州の南東海上まで進んだのち、進路を北東寄りに変えて日本列島に上陸する予想となっています。ヨーロッパモデルでも四国に上陸して中国・近畿あたりを直撃する予想データが多くなってきました。