「年金だけではゆとりがない」と仕事を探し始めた68歳の母。母の年代でもできる仕事はありますか?
年金暮らしになると生活にゆとりがなくなるため、働いて生活費をまかないたいと思われる方は多くいるでしょう。しかし、60代後半からでも就業できる仕事はあるのかと、不安にもなってしまいます。 そこで、本記事では「65歳以降で働いている人の割合」と「65歳以降でも就ける仕事内容とおおよその収入」について解説していきます。年金暮らしに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
65歳以降で働いている人の割合は?
まずは、65歳以降の方がどれくらい働いているのかについて見ていきましょう。内閣府が発表した高齢化の状況調査によると、結果は表1の通りです。 表1
※内閣府「令和5年版高齢社会白書 図1-2-1-13」より筆者作成 表1を見ると、男性の65~69歳は61%の方が就業している一方で、女性は約41%と少ない傾向にあります。さらに70歳を超えると、男性・女性ともに就業率が下がり、75歳以上になると1割ほどの人のみが就業している形となっています。年齢が上がっていくにつれて、就業割合がどんどん減っていくことが分かるでしょう。
65歳以降で就ける仕事にはどういうものがあるの?
年金暮らしを予定していたけれど、生活費の補てんとして65歳以降も働きたいと考える人もいるでしょう。実際に65歳以降でも就ける仕事にはどのようなものがあるのかを、シニア向け求人サイトからいくつか確認してみましょう。 ■マンション管理員 マンション管理員とは、訪問客の一次対応や、マンション内設備の点検、管理会社からのお知らせの掲示、マンション内の掃除といった、マンションの住人と管理会社の架け橋となる仕事です。住人に快適な空間を提供していけるように、サポートする役割も担っています。 マンション管理員は比較的体力の負荷がかかりにくいため、高齢者に人気の職種となっています。 ■清掃 オフィスビルやマンションなどの清掃をする仕事で、難しいスキルが必要ないため、未経験でも働きやすい職種です。また比較的高齢者が多い職種のため、働く仲間が欲しいという方には適しているといえるでしょう。 ■警備員 警備員の求人は高齢者を歓迎するものが多く、未経験でも採用されやすくなっています。特に施設の警備員は、施設の巡回や防犯カメラでの安全確認といったことがメインになるため、それほど体力を使うことがありません。 接客する機会もありますが、基本的には黙々と働く仕事です。肉体的な負担があまりかからずに、自分のペースで黙々と働きたい人にはおすすめです。