福島県内、カメムシ増加 平年比3~15倍 県が防除情報発表、果樹生産者らに注意喚起
モモやナシ、リンゴなど果実に被害を与えるカメムシが福島県内でも増えている。県の調査によると各地の4月下旬から5月下旬のカメムシの数は平年に比べ3~15倍だった。県は6日、防除情報を発表し果樹生産者らに注意を呼びかけた。 県によると、果樹に被害を与えるのはクサギカメムシやチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシなど。県内8地点で調査し、6地点で増加傾向にあると分かった。相馬市では5月下旬に平年の15倍となった。県北地方の山間部や県南地方、いわき地方などでも多く確認されたという。 県は、昨年秋にカメムシの餌となるヒノキやスギの実が豊富だったことや、暖冬だったことなどを増加の要因に挙げている。薬剤の散布など、早急な対策が必要としている。 カメムシは全国的に大発生しており、農林水産省は5日時点で30都府県に「注意報」を発令している。福島県にはまだ注意報を出していないが、隣県の茨城や栃木には発令済み。