<村井の恋>村井の“恋”がついに終点を迎える 感動のラストに「泣いちゃった」「超神回ありがとうございました」の声
アニメ「村井の恋」(毎週水曜昼4:00、ディズニープラスで最速見放題独占配信/10月6日より毎週日曜夜11:30、TOKYO MXほかで放送)の第12話が11月20日に配信された。第12話は、教師・田中彩乃(CV.日笠陽子)と高校2年生・村井(CV.高梨謙吾)の恋の行く末が描かれた最終回となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】春夏秋冬が村井の前に現れる――(アニメ「村井の恋」第12話より) ■村井と春夏秋冬に絆が生まれる 幼い頃に田中からベースを受け取り、求婚するも敗れ、「僕が一から運命を切り開きます」と宣言してから月日が経ったある日。高校生になった村井の前に田中が担任教師として現れた。それから「好きです」と田中に語りかけるも第1話の冒頭のように「ま~~~じでいい加減にしろぃ」と取り合ってもらえないという村井目線ではちょっぴり悲しい回想が演出として盛り込まれた。 さらに、学年主任の山門由希(CV.松風雅也)が田中に指輪を渡し公開プロポーズしているところを目撃した村井はひどく寝込んでいたのだが、寝ている間に村井の精神世界で田中の推しである乙女ゲーム「戦国恋絵巻」の「春夏秋冬(ヒトトセ)」(CV.島崎信長)と会話をするシーンも。 そこでは春夏秋冬が村井に対して、「君はあの日からずっと君じゃないからだ」と田中が推していたベーシストのTenTen然り春夏秋冬然り、田中の理想に近づけていたことを叱咤する。本当の自分は自信がなくて、それを認めることが死ぬほど怖いのだ、と本心を曝け出した村井を肯定し好きだと語る春夏秋冬。 本当の自分を見せることで周りはもっと村井を好きになるとエールを送り、「僕は彼女(田中)に愛されて幸せだった」と最後に村井と握手を交わした――そして「君が報われない現実を僕は許さない」と一言。ここではっとしたように村井は眠りから覚めたのだ。 目を覚ました村井を見舞いに来ていた平井(CV.石谷春貴)、桐山(CV.天崎滉平)、福永弥生(CV.広瀬ゆうき)、西藤悠加(CV.後藤沙緒里)、西藤仁美(CV.佐々木未来)が喜んで迎えたのであった。 ■村井の恋が終着点にたどり着く―― 夕暮れ時ベンチに座り、愛とはなんだろう、好きなものを好きだと誰の目も気にせずに大声を出していうことができた高校時代の自分はどこに行ってしまったのだろう、と物思いにふける田中の隣にいつの間にか村井が座っている。今までの姿とは異なり、黒髪に田中から預かったベースを背中に抱えていた。 村井はベースを返しに来たのだと。そして、失恋のガチ泣きをしたのだ。田中が知っているであろう、少年の頃の面影を感じる本当の自分を曝け出した。 感動のシーンかと思いきや、「本気で好きになった人たちのことを人生の一部として忘れないであげてください」とケースから取り出したのは春夏秋冬(桐山と悠加が分解して描いた)に改造した痛ベース……。笑いを誘うとともに、村井と春夏秋冬との間に絆が生まれていることを知ることができたシーンでもある。 田中との結婚を諦め、進路のことを真剣に考えるという意志を伝えた村井を田中は抱き締めた。あの少年の名前を聞いていなかったことを後悔していたことを明かし、「お久しぶりです。村井千里くん」と涙ながらに話す田中。 と、ここで山門が登場。田中に現高校を離任すること、村井には結婚をあと5年我慢することを提案する。教師としての倫理観は置いておいて一番に生徒(村井)を応援したいと思ったと、村井ほど田中を大切にできる人は居ないと語る山門のかっこよさたるや。SNSでも「山門主任が本当に大好きになった」等の反響も見られた。 ■大人になった村井が就いた職業は……? 時は流れ大人になった村井は、なんと「教師」になっていた。田中が村井に教えたフランス作家モーリス・ブデルの言葉「恋というものは心から心に至る最も短い道である」の続き、「直線である」という格言を生徒に話す村井。直線とはまさに田中に対する村井そのものだ。 そして、今日が結婚記念日であると惚気る場面も。生徒から何をするのかと尋ねられると乙女ゲーム「戦国恋絵巻」と一言。奥さんも自分も「春夏秋冬」というキャラを推していると話したことで田中と結婚したことが明らかになった。 SNSでは本作について「毎話面白かった!最終回泣いちゃった」「超神回ありがとうございました」という感想が上がっている。最高の最終回と言えるのではないだろうか。 ※島崎信長、天崎滉平の“崎”は、正しくは「タツサキ」。 ◆文/笹本千尋