「どうしてこんなことが…」現場は騒然、戸越銀座「母子3人死亡火災」近所での「本当の評判」
5月23日午後1時半頃、東京都品川区戸越の2階建て住宅で室内の3平方メートルを焼く火災が発生した。住宅を訪れた親族から「施錠されており焦げ臭いにおいがする」との内容で通報があったという。 下町情緒溢れる商店街も騒然…緊迫した現場の一部始終【写真】 現場からは母子とみられる30代の女性1人と3人の子ども計4人の遺体が1階和室の布団の上で見つかった。また、室内にいた40代男性が煙を吸って病院へ搬送されたが、意識はあるという。男性は亡くなった女性の元夫とみられている。 消防が到着した際には火はすでに消えていたといい、午後2時には鎮火した。発見された4人の遺体には刃物による刺し傷や切り傷があったとして、警視庁捜査1課や荏原署が詳しい原因を調べている。 現場は都内でも下町情緒溢れる戸越銀座商店街や戸越八幡神社に近く、事件発生時は次々に消防車や警察車両が商店街の中に入っていき、辺りは騒然とした雰囲気に包まれた。事件が発生した住宅は狭い車道からさらに入り組んだ場所にあり、消防隊員や警察官らが慌ただしく行き来していた。 消火活動終了後は消防隊員が引き上げると同時に荏原署の捜査員や機動捜査隊の隊員、さらに捜査1課や本部鑑識課員なども臨場し、本格的な捜査が開始された。 火災発生時の様子などを住民に聞くと「消防車がたくさん来て火事だと思ったけど煙も見えないしボヤか誤報なのかなと安心していました。この辺りは住宅密集地だから火事だとひとたまりもないからね。だけどまさかこんな事件だったとは……」また、別の住民は「仲の良さそうなご家族だったのでただただ驚いている。どうしてこんなことが起きてしまったんだろうか」と話した。 商店街へ買い物に来た住民は「すぐそこの店へ来たが警察官に規制線より中には入れないと言われてしまって困っている。お店は目と鼻の先だし開いているのに買い物できない」と困惑。商店街利用者もあちこちに規制線が張られ迂回等を余儀なくされるなど混乱が見られた。 警察は元夫から当時の状況を詳しく聞いて捜査を進めている。 撮影・取材・文:有村拓真
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