eスポーツイベント開催に日テレ×JCGがタッグ【TGS2024】
東京ゲームショウ2024(TGS2024)のビジネスソリューションコーナーでは、日本テレビ放送網とが2023年に子会社化したeスポーツ大会やイベントの企画・運営を行うJCGと本格タッグを組み、共同ブースとして初出展した。 【関連画像】JCG代表取締役CEOの松本順一氏 東京ゲームショウ2024のビジネスソリューションコーナーでは、日本テレビ放送網とが2023年に子会社化したeスポーツ大会やイベントの企画・運営を行うJCGと本格タッグを組み、共同ブースとして初出展した。 JCG代表取締役CEOの松本順一氏は、「2013年に、まだeスポーツという単語もない時代にゲームイベント事業をスタートした」と語る。 「ゲームを売るゲームメーカーと買う側のユーザーが、自らゲームを楽しんで盛り上がろうという流れが海外で始まった。日本にもその流れが来たため、ファンを集めてイベントをやってみたところ、いろいろなメーカーが商品を提供してくれたり、協賛いただいたりと、いろいろなところから声をかけていただいた。そこで事業を本格的にスタートした」(松本氏) 日本テレビ放送網の子会社になったことでどのようなシナジーが生まれるのかと聞いたところ、「社会的な信用、信頼をいただけたことが大きい」と松本氏は語る。 「われわれは現在、日本テレビと一緒に高校生向けeスポーツ大会の『ポケモンユナイト甲子園』を開催している。高校がeスポーツチームを公認し、学校の名前を背負って出てもらう大会だ。こういった大会を一企業が主催するのは難しいが、日本テレビというメディアが主催するとなると受け入れてもらえる。そのおかげで200校以上の学校に参加していただいている」(松本氏) 社会的信頼性の高いテレビメディアと、全国各地でeスポーツ大会を10年以上開催しているJCGのノウハウが合わさることで、より多くの人が安心して参加できる大会を開催できるというわけだ。 「参加校にはeスポーツ部もあれば、学校内の有志が集まって参加する場合もある。ただeスポーツ部は全国で200校以上に増えており、学校側も認めやすい環境になってきている」(松本氏) 日テレ×JCGのブースには「社内の交流」、「ブランディングやマーケティング活用」、「地方自治体の町おこし」など主に3つの目的で視察に訪れる人が多いという。 「1つ目は自分たちの会社で、若い人同士が交流するためにeスポーツを活用したいというニーズだ。2つ目はブランディングやマーケティングとして、Z世代の方々に化粧品や健康食品などの自社製品認知してもらうために活用するというケースだ。年間で100近くものeスポーツ大会が全国の自治体で開催されているため、自治体の方もかなり多く訪れている」(松本氏) eスポーツ大会の開催に興味を持たれている人に対して松本氏はこうアピールした。 「eスポーツ大会を開催するのには見せ方や出し方、内容が重要になる。参加する人々に情報が届かないと、そもそも参加してもらえないし、興味を持った人が参加したくなるような見せ方をしなければならない。参加した後、楽しかったら次にもう一回出たい、友達も誘いたいなど、コミュニティーなどで後につながる出し方をする必要もある。高い意識と、みんなが集まる楽しい場を提供したいという思いを持つメンバーがいろいろと企画を考えて実行しないと、同じ金額かけても効果が出ない。ご相談いただければ、われわれはその効果を最大限に発揮するお手伝いができると思う」(松本氏) (文・写真/安蔵 靖志) なお、日経クロストレンドでは「東京ゲームショウ2024特設サイト」を公開中です。ぜひ、ご覧ください。 ・日経クロストレンド「東京ゲームショウ2024特設サイト」 https://xtrend.nikkei.com/sp/tgs/
安蔵 靖志