米国株式市場=反発、ナスダック最高値 経済指標が追い風
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は反発し、ナスダック総合は終値ベースで最高値を更新した。経済指標で消費者のインフレ見通しの改善が示されたことが追い風となった。 この日発表の経済指標では、4月の耐久財受注が前月比0.7%増と、市場予想の0.8%減に反して増加。ミシガン大学発表の5月の消費者信頼感指数(確報値)は69.1と速報値の67.4から上方改定された。 USバンク・ウェルス・マネジメント(シアトル)のシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「耐久財受注はかなり堅調だった。消費者心理は素晴らしいとは言えないものの悪くはなく、予想よりは良かった」とし、「状況は思ったほど悪くなく、米連邦準備理事会(FRB)には利下げ余地があり、経済に問題はないだろうという見方が出てきたことで、株価は反発した」と述べた。 ただ来週27日がメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日にあたり、3連休を控え商いは低調だった。 週足ではダウ工業株30種が2.34%安、S&P総合500種が0.03%高、ナスダックが1.41%高。 この日の取引では、S&Pの11業種の中で通信サービスが1.29%と、最も大きく上昇。ハイテクと公益はそれぞれ1%上昇した。 金利に敏感な小型株も反発し、ラッセル2000指数は1.04%高。前日は1.6%下落していた。 個別銘柄では、クラウドベースの人事(HR)・会計ソフトを手掛けるワークデイが15.33%安。年間サブスクリプションの収益見通しを下方修正したことが嫌気された。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.91対1の比率で上回った。ナスダックでは1.85対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は103億6000万株。直近20営業日の平均は122億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 39069.59 +4.33 +0.01 39089.2 39220.3 39020.2 3 1 9 前営業日終値 39065.26 ナスダック総合 16920.79 +184.76 +1.10 16786.7 16947.8 16771.5 9 0 8 前営業日終値 16736.03 S&P総合500種 5304.72 +36.88 +0.70 5281.45 5311.65 5278.39 前営業日終値 5267.84 ダウ輸送株20種 15082.94 +74.08 +0.49 ダウ公共株15種 926.11 +1.92 +0.21 フィラデルフィア半導体 5220.92 +94.93 +1.85 VIX指数 11.93 -0.84 -6.58 S&P一般消費財 1427.98 +10.64 +0.75 S&P素材 574.79 +4.99 +0.88 S&P工業 1051.77 +5.75 +0.55 S&P主要消費財 823.43 +1.88 +0.23 S&P金融 690.92 +4.68 +0.68 S&P不動産 233.79 +0.04 +0.02 S&Pエネルギー 694.07 +0.92 +0.13 S&Pヘルスケア 1680.72 -5.31 -0.31 S&P通信サービス 298.03 +3.79 +1.29 S&P情報技術 4031.15 +45.05 +1.13 S&P公益事業 361.60 +3.55 +0.99 NYSE出来高 7.88億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38805 + 205 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 38800 + 200 大阪比