スズキ、自動運転技術で協業 ソフト開発のティアフォーと資本提携
スズキは17日、自動運転ソフトウエア開発を行うティアフォー(名古屋市)と資本業務提携を結ぶことで合意したと発表した。出資額は非公表。スズキの製造ノウハウとティアフォーの自動運転システムを組み合わせ、「地方の足」として活用できる軽自動車や小型車向けの自動運転技術や車両開発などで協業する。 「三ケ日みかん」ふんだんのバウムクーヘン JA11日から販売 ティアフォー(2015年設立)は無償で利用できる世界初の自動運転基本ソフト「オートウエア」の開発を主導し、自動運転システムの社会実装を推進している。協業して開発する自動運転車両はスズキの車がベースとなるが、具体的な車種や自動運転車両の導入時期、事業スキームなどについては、今後の協議で内容を詰める。路線バス廃止などの交通空白地や高齢化で交通手段が課題となっている地域で、住民の足となり得る自動運転移動サービスの創出を加速していく。 スズキはティアフォーと19年ごろから交流を深め、直近では浜松市内で市や企業と連携して実施した「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」の実証実験車両に関連システムを搭載した。今月終了した「浜名湖花博」会場の一つでは車両の乗車体験も行った。スズキは今回の提携を通じ、「人と社会に必要とされる多様な地域モビリティの発展に貢献する」としている。 ティアフォーのオートウエアは20カ国超、500社以上の事業者が活用しているとされる。静岡県内ではヤマハ発動機と2020年に合弁会社を設立し、工場敷地内などで稼働する自動運転EV(電気自動車)を使った無人搬送サービスを手がけている。
静岡新聞社