「日本一の高校生漫才師」は富山県のインテリ3年生に、会場で拍手笑い連発 今後は「東京藝術大学」目指す
「日本一おもしろい高校生漫才師」を決めるお笑いコンクール『ハイスクールマンザイ2024~H-1甲子園~』が9月1日、大阪市内で開催され、中部・北陸・甲信越エリア代表の「19秒芝生舐め」がトップバッターで優勝した。 【写真】優勝発表の瞬間、よろこぶ2人 ■ 「短パンガンマン天真爛漫…」強烈ワード連発 今年で第22回を迎える同大会には、日本全国から849組・1716人の高校生がエントリー。予選を勝ち抜いた8組のコンビが決勝へと進出し、約700人キャパの「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」で漫才を披露した。 歴代でも最多エントリー数となる今大会を制したのは、富山県内の工芸高校に通う3年生・渡邉楽さんと高橋洸さんからなるコンビ「19秒芝生舐め」。「好きな食べ物」の話題から発展し、「アンパンマンパンあんパンパンマン」「短パンガンマン天真爛漫アンパンマンパンあんパンパンマン」といった強烈なワードセンスが光る漫才で、何度も拍手笑いを呼んでいた。 同コンビは2023年から『M-1グランプリ』にも挑戦しており、初出場にして1回戦を通過したという実力の持ち主。審査委員長をつとめたオール巨人は、「やっぱり新しい形の漫才なのかなと。噛まないし、長いセリフをちゃんと喋れていたし、非常に流れが良いしゃべりだったことからみんなの意見が揃いました」と優勝の決め手を語った。 ■ ともに美大進学を目指し「漫才も自分の一つの武器に」 優勝した2人にはお笑い奨学金50万円と、「吉本総合芸能学院(NSC)」の入学金・授業料免除の特典などが贈呈される。デザイン系の学科で学んでいることもあり、卒業後はともに美術系の大学を目指すという2人。 進路について聞かれると、高橋さんは「漫才も自分の一つの武器になればいいなと思ってます」と話しつつ、「とりあえず今は美術の道に進んで、今後自分がどう判断するのか・・・。一応、(NSC入学の)権利はあるので楽しみです」と率直な気持ちを明かした。 名門・東京藝術大学を目指しているという渡邉さんは、「漫才への熱がどんどん高くなっているので、芸大に通いながらお笑いサークルに入って、どこかのタイミングで絶対NSCには入りたいです。今日、楽屋とかで芸人ぽいことをしてみて、ホントに楽しかったので!」と熱く語った。 取材・文/つちだ四郎