日米首脳、中国を視野に防衛協力強化へ-日本で米艦船補修拡大も
11日には、フィリピンのマルコス大統領も参加し、安全保障に照準を定めた日米比首脳会談を開く。日米比3カ国とオーストラリアは7日、南シナ海で共同訓練を実施した。
米国は、中国の経済的・軍事的影響力の拡大に対抗するため、この地域の同盟国に対し協力関係の強化を促している。日米比首脳会談は、昨年の日米韓首脳会談に続くものとなる。
バイデン氏と岸田氏の首脳会談では、米国と英国、オーストラリアによる安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を含む地域的パートナーシップを日本がどのように支援するかについても話し合われる。
米英豪の国防相は8日の共同声明で、AUKUSの「第2の柱」である極超音速兵器や人工知能(AI)、量子コンピューティングといった先端技術分野で日本と協力することを検討すると表明した。
米英豪、安全保障枠組みへの日本の参加を検討-先端技術分野で
日米首脳はさらに、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘や、ロシアの軍事侵攻に対抗するウクライナへの支援、北朝鮮が開発を進める核・ミサイルの脅威などについても協調して取り組むことを強調する見込みだ。
山田重夫駐米大使は8日、岸田首相がウクライナへの支持を堅持しており、「今日のウクライナは明日の東アジア」になり得るとのメッセージを繰り返すだろうと述べた。ワシントンで戦略国際問題研究所(CSIS)主催のイベントで発言した。
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原題:Biden, Kishida to Strengthen Defense Alliance With Eye on Chin(抜粋)
--取材協力:Isabel Reynolds、萩原ゆき、野原良明.
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Michelle Jamrisko