「非常に痛手の多いゲーム」J1アビスパ福岡が連敗…シャハブ・ザヘディ退場&湯澤聖人が担架に乗せられピッチを後に
◆明治安田J1第15節・福岡0―3C大阪(18日、ベスト電器スタジアム) 観衆のどよめきとともに赤いカードが突き付けられた。2点を追う後半16分、福岡のザヘディが2枚目の警告を受けて退場した。「自分たちの良さを出す前に悪い内容になり、悪い結果になった。非常に痛手の多いゲームだった」。2連敗を喫した直後の長谷部監督の言葉が全てを象徴していた。 ■「無理泣いた」佐藤凌我の復活ゴール【動画】 前半に相手のFKとCKで失点。ゴール前の粘りを信条とするチームのらしくない2失点だった。さらに来日から11試合6ゴールを積み重ねるザヘディが徹底マークに遭い、2度ともラフプレーがあったとしてイエローカードを提示された。次節は出場停止が濃厚。この試合だけでは終わらない痛い退場になった。 交代枠を使い切った試合終盤には、ウイングバックの湯澤が左脚を押さえて担架に乗せられて負傷退場した。同じポジションの前嶋が右肩を痛めるなどで全治4カ月となっており、相次ぐ負傷離脱なら、こちらも痛い。 それでも長谷部監督は2人少ない状況となっても諦めなかった選手たちをたたえた。「サポーターの声援に応えるように必死に走った。われわれは生きている」 22日には前回王者として臨むルヴァン・カップ3回戦の柏戦が待つ。「自分たちで乗り越えるしかない。たくさんの方の前でふがいない試合をしたけど、すぐ次の試合がくる。切り替えるしかない」。奈良主将の視線も前を向いている。 (向吉三郎)
西日本新聞社