“教え子に性的暴行”中学元校長・初公判 「14年前の犯行動画」の衝撃内容 女子生徒は理科準備室で80分間「“機械”を使って陵辱された」
2つの「機械」を使って執拗に暴行
検察官が読み上げる描写だけでも、そのおぞましさは十分伝わってきた。 「被告がA子さんの左胸を左手で…」(検察官) 「A子さんはソファベッドの上でショーツを脱いで、靴下だけ履いている状態で…」(同) 北村被告が「電動ローター」と「電動マッサージ器」を同時に用いて執拗に暴行する場面も、A子さんの反応と共に詳細に読み上げられた。その行為は20分以上もかけて行われたため、A子さんは負傷するに至ったと訴えたのである。 実際、動画にはA子さんが痛がり、体を捩らせたり、呻き声を幾度も上げ、泣いている様子までもが記録されていた。だが北村被告は手を緩めず、「大丈夫だよ」などと話しかけながら最後まで目的を達していた。検察官は「コンドームを使用した形跡がない」とも指摘した。 北村被告は自分が起こした卑劣な犯行を読み上げる検察官の声を、俯きながら静かに聞いていた。一方、動画を見た裁判員の中にはあまりの生々しさに目を背けるような仕草をした女性もいた。 当時、北村被告は週1、2回くらいのペースでA子さんを呼び出してこのような犯行に及んでいたのである。 休廷を挟み、A子さん本人が出廷して証言を始めると、北村被告の様子は明らかに変わった。話が核心に触れていくほどに、目を激しく瞬かせたり、顔を歪めたり動揺を隠しきれない様子だった。 後編【「中学元校長」から校内で性的暴行を受け続けた教え子が法廷で証言「最初はマッサージ名目だった」本性を現した後は「勉強にも効果があると」】では、A子さんの目を通して見た北村被告の「ケダモノのような所業」を詳しく報じている。 デイリー新潮編集部
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