怪談師が水木作品を基にした冊子朗読 境港・中浜小で「妖怪文化」学ぶ出前授業
漫画家故水木しげるさんの出身地・境港市の子どもたちが「妖怪文化」について理解を深める出前授業が18日、同市麦垣町の中浜小であり、2年生55人が妖怪を通じて自然の大切さや地域の伝承について学んだ。 水木さんが残した妖怪文化を通して道徳的な教訓や自然からのメッセージを学んでもらい、郷土愛を育む狙い。境港市が2021年度から開いている。 怪談師の神原リカさん(53)=米子市=が、水木作品を基にした冊子「ゲゲゲの鬼太郎の妖怪と上手につき合おう‼」を朗読。鬼太郎が妖怪を紹介するストーリーで子どもたちは、川や池の近くで遊ばない▽暗くなる前に家に帰る▽物を大切にする-などを学んだ。 神原さんは「妖怪は友達になれば強い味方だが、悪いことをすると良くないことが起こる。大人の言うことを聞いて、妖怪とたくさん友達になって」と呼びかけた。 小宮奈子さん(8)は「夜に子どもだけで歩いていると、一反木綿に連れていかれる。5時のチャイムは家で聞くようにしたい」と話した。 出前授業は4日に始まり、来年1月末までに市内の全6小学校で開催する。
日本海新聞