「負け無しで調子乗ってたのかな?」青野未来がデビュー3ヶ月無敗の新人を叩き潰して王座防衛!
19日、東京都・後楽園ホールにてマリーゴールド『MARIGOLD Summer Gold Shine 2024』が開催。青野未来が天麗皇希を制してユナイテッド・ナショナル王座の初防衛に成功した。 青野は女優として舞台やTVドラマなどに出演しながら2017年にアクトレスガールズでプロレスデビュー。美しい見た目のイメージとは裏腹にパワーファイトを得意としており、その試合ぶりは若手時代から数多の団体で高く評価されてきた。 アクトレスが“プロレス団体”で無くなってからも残留した青野は絶対的エースとして君臨。マリーゴールド移籍後は壮絶なトーナメントを制して初代ユナイテッド・ナショナル王座(純白のベルト)を戴冠した。 7月の新木場大会では、天麗皇希が青野の持つ純白のベルトに挑戦を表明。 皇希は男装アイドルや舞台俳優として活動し、2022年2月の現体制アクトレスガールズ旗揚げ日にプロレスデビュー。マリーゴールド旗揚げ戦で“プロレスラー”としてデビューし、ロッシー小川が「天にも昇る麗しさ」と絶賛するそのビジュアルや170cmの長身から繰り出されるダイナミックな闘いで若手エースとして将来を有望視されている。 アクトレス時代から“青野超え”に燃えていた皇希は「私はこのマリーゴールドで唯一誰にも負けてません。挑戦資格はそれだけで十分なんじゃないですか?」と啖呵を切り、青野に挑戦を認めさせた。 2人は、2023年3月のアクトレスリング後楽園ホール公演にて行なわれた初代AWG王座決定戦で王座をかけて対戦している。 その際には青野が勝利を収めたが、皇希は「『1番になりたい!』って思ったこと無かったけど今回人生で初めて強く思った」と試合後に語るなどキャリアの中でターニングポイントとなった試合に。 今回の純白のベルト戦は、皇希が“一番”になるために青野を目指して這い上がってきたことで実現した試合であり、アクトレス時代から続くストーリーの1つの到達点と言える。 試合が始まると、青野は徹底して足への一点集中攻撃。長い脚を活かした蹴り技を得意とする皇希は序盤から苦戦を強いられ防戦一方に。 しかし、クールな皇希が珍しく感情をあらわにし敢えて痛む足でビッグブートを連打。新技の変形キャトルミューティレーションを繰り出し、カナディアン・フェイスバスターから必殺のアメジスト・バタフライ(※旋回式ダイビング・ボディプレス)を決めるなど気迫のファイトを見せる。 青野は皇希の猛攻を真っ向から受け止めた上でレインメーカーで粉砕。さらにうずくまる皇希の腹部をパントキックで蹴り上げ、バズソーキックからスタイルズ・クラッシュと非情なまでの大技ラッシュで3カウントを奪った。
バックステージに戻った青野は「ハッキリ言うと、期待されて、負けもなくて調子乗ってたのかなと私は思ってました。でも、今日負けてメチャメチャ悔しそうな顔をしている皇希を見て、私は前に私が皇希に期待したあの顔だと思って嬉しかったし、もっと悔しい思いしたらさらに上に行けると思う。私はそのスイッチを今日押せたか分からないけど、この先のマリーゴールドのためにも皇希は必要な選手なので。みんなで皇希のスイッチ入れて、最高に熱い選手になってもらえたらなと私は期待してます」と後輩の飛躍に期待を寄せた。