坂本美雨&伊藤ゴロー、佐藤竹善、人間椅子 青森県ゆかりのアーティスト、GOKANアートフェス閉幕飾る
青森県内五つの公立美術施設が連携してアートの魅力を発信する「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」最終日の1日、青森市の県立美術館(県美)シアターで、青森県ゆかりのミュージシャンによる音楽イベント「青森の合唱」が開かれた。坂本美雨さんと伊藤ゴローさんによるユニット、佐藤竹善さん、人間椅子という異なる音楽性の3組が青森県への思いを込めた熱い演奏を披露。抽選をくぐり抜けた観客約200人を魅了し、4月から続いた美術の祭典を締めくくった。 「シャガール、すごいよね」「棟方志功、すごいよね」「あおもり犬もすごいよね!」--。弘前ねぷたを題材にしたハードロックナンバー「ねぷたのもんどりこ」を演奏し終えた熱気そのままに、人間椅子のベース鈴木研一さん(弘前市出身)が県美の展示をアピールすると、会場から大きな拍手が上がった。 激しい演奏でライブハウスを主戦場とするロックバンドの人間椅子が、県美で演奏するのは初めて。ギターの和嶋慎治さん(同)は「青森の美術を代表する空間で演奏できたのは光栄。少しは(地元に)恩返しができたかな」、ドラムのナカジマノブさん(東京出身)は「青森は特別な土地。うれしさと感謝」と感慨深そうに振り返った。 このほか、坂本さん(青森市生まれ)は、伊藤さん(同市出身)のギターの伴奏で「風の谷のナウシカ」や「鉄道員(ぽっぽや)」、佐藤さん(同市出身)はギターの弾き語りで同市市制100周年記念イメージソング「Home Town」を披露。演奏の合間には出演者全員によるクロストークが行われ、それぞれの音楽の背景にある青森県への思いを語り合った。