古川琴音「自分自身、やりきったなという思い」 恋愛映画初ヒロインを横田真悠と語り合う
横田真悠は“恋が実らない役”が多い?
ーー完成した作品をご覧になっていかがでしたか? 古川:自分自身、素直に感動できたのが、すごく嬉しかったです。というのも、基本的に自分が恋愛している姿は恥ずかしいから見たくないので、もっと拒絶反応が出るものだと思っていたんです。もちろん最初のほうはそういう気持ちもあったんですけど、観ていくうちにそれがどんどんなくなっていって、ちゃんと雪乃がそこにいると思えました。自分自身、やりきったなという思いでしたし、本当に出演させていただけてよかったなと思いました。 横田:自分が出ているシーン以外は完成した作品で初めて観たんですけど、湊人と雪乃のシーンが本当に美しくて。胸が苦しくなるシーンもありましたが、ずっと2人のことを観ていたいなと思いました。 古川:私を代表する恋愛映画は『言えない秘密』がいいなって思うぐらい、この作品を大切にしたいと思いました。 横田:素敵! ーー横田さん演じるひかりの湊人への一途な思いも、観ていて切なかったです。 横田:等身大の大学生の雰囲気を出しつつ、湊人に対する思いや、幼なじみならではのちょっとおせっかいな感じが出せればいいなと思っていました。ひかりはただ素直に湊人のことを思っている子なので、あまり“嫌な子”に見えないようには意識しましたね。彼女のただまっすぐに湊人を思っている気持ちが、皆さんに伝わってくれれば嬉しいなと。ただ、私は恋が実らない役が多いんですよ(笑)。 ーーたしかに『君が落とした青空』とかもそうでしたね。 古川:この前京本くんと一緒に取材を受けたときに、「自分だったらひかりに対してあんなに冷たくしない」って言っていて。たしかにひかりはひたむきでいい子なのに、湊人の反応が冷たいんです。 横田:それは私も思った!(笑) 古川:ひかりはすごく一途で、普通の子はあんなに献身的に幼なじみを支えられないと思うんです。私だったら頑張れない(笑)。 横田:シンプルに「そんなに嫌!?」って思っちゃう。でも私もひかりとはちょっと近いところがあるなと思いました。とりあえず諦めがつくところまでできることは全部やりたいと思うタイプなので。 ーー先ほど古川さんから「自分が恋愛している姿は恥ずかしいから見たくない」という話がありましたが、ご自身が出た過去の作品を観返したりすることはあるんですか? 古川:私は自分が出た作品はどれもあまり観れないタイプで。基本的に完成したタイミングで1回観るだけですね。完成した作品がどうなったのかは気になるので観るんですけど、自分の姿を客観的に観るのはまだ慣れなくて。この仕事をし始めてから少しずつ慣れてはきましたが、自分の声を聞くのに抵抗があるのと同じ感覚で。 横田:私も同じで、基本的に1回しか観ないです。自分が出た作品を客観的に観れないんですよね。物語に全然集中できなくなってしまう(笑)。でもバラエティー番組に関しては、ロケでどういうところが使われてどういうところがカットされているのか、勉強のために観るようにしています。「これはよくなかったな」とか「あのときああいうことが言えたよな」とか反省も多いので。 古川:えー、すごい! 横田:バラエティは素の自分に近いから冷静に観られるのかも。 ーー古川さんはあまりバラエティーに出られているイメージがありませんが……。 古川:短い時間の中で効果的なことを言わなければいけないのがすごく難しくて、まだちょっと苦手意識があるんですよね。でも番宣などで出させていただく機会もあるので、頑張って学んでいきたいです。 横田:でもそれがわかっているだけすごい! 古川:だから真悠ちゃんはすごいなって。毎週生放送で頑張ってるし。 横田:いや、でも別に喋ってないの。ただいるだけなので(笑)。
宮川翔