【特集】オリックス・古田島成龍(24) カッコいいお父さんになる! 4月に生まれた我が子と父への想い
◆オリックスの“ジャッキー・チェン”!?
オリックス・バファローズのルーキー古田島成龍投手(24)。 名前の「成龍」は母親が大好きなジャッキー・チェンの香港名と、出身の茨城・河内町が成田市と龍ヶ崎市に挟まれていることから名付けられたとのこと。 最速152キロ、縦回転のスピンが効いた直球で真っ向勝負が魅力の本格派右腕です。 4月20日のソフトバンク戦、満塁一打サヨナラの場面を抑えるとマウンド上で跳ね上がり雄叫び!渾身のガッツポーズはジャッキー・チェンさながらのアクションでした。 古田島)「あそこで投げ切ることが出来るのはすごいよって言ってくださることはたくさんあったんですけど、正直恥ずかしいですよね。やろうと思ってやったわけじゃないので、勝手に出てしまったので。」
◆気迫の裏に
一球一球、気迫のこもった投球が印象的な古田島投手。 そこには家族の特別な事情がありました。 古田島)「父ががんになってしまって」 2年前がんと診断され、現在も闘病中の父・健二さん プロ野球選手になる夢をずっと応援してくれていました。 古田島)「気持ちしか教えられてないので。父も野球をやっていたわけじゃないですし、とりあえず気持ちで負けるな、ビビるなってことしか教わってないです。」 中央学院大時代には明治神宮大会で優勝するも、ドラフトでは指名漏れ。 それでも父から教わった『負けない気持ち』を持って、 社会人・日本通運で腕を磨きオリックスからドラフト6位指名を受け、プロへの道をこじ開けました。 すると父はポツリ。「生きててよかった」と一人つぶやいたといいます。 古田島)「かっこいい父だと思いますね。がんに負けないで立ち向かってほしい。実家に帰ったときには「かっこいい父のままでいてくれ」と何度か伝えたことはあります。」 快方に向かう父に活躍を誓う古田島投手。 そして4月下旬、第一子が誕生し自らもお父さんに。 尊敬する父と自らの姿を重ねてマウンドに上がります。 古田島)「かっこいいパパになりたいです。日本一を獲って、活躍している姿を父にも妻にも子どもにも見せていきたいと思うので、今後とも頑張っていきたい。」 古田島 成龍 Kotajima Seiryu 1999年6月29日生まれ 24歳 茨城県出身 投手 右投右打 取手松陽高~中央学院大~日本通運~オリックス(ドラフト6位) 好きな映画:酔拳 (「あすリート(読売テレビ)」5月4日放送)