酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(81)ヱビスブルワリートウキョウに行ってきた(その6)
前回までのあらすじ 4月3日にオープンした「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビスブルワリートウキョウ)」へ行った。ガイド付きツアー「YEBISU the JOURNEY」を予約しようとしたら満員だったので、キャンセル待ちを登録。定員に空きが出ると登録者へ一斉にメールが送られ、早いもの順で埋まるとのこと。ミュージアムを単独で回った後、タップエリアでビアフライト(4種飲み比べセット)を飲んでいるときにキャンセル空きのメールが届き、幸運にも予約できた。ビアフライトに入っていなかった「ヱビス∞(インフィニティ)ブラック」を追加で注文してツアー開始を待つことにした。 ◇◇◇ 先月24日、ヱビスブルワリートウキョウ来場者数が開業から3カ月を待たずに10万人を突破した。僕もその中の1人というわけだ。ネットに出ていたニュースによると、2024年内の目標20万人の5割を超え、サッポロビールは想定来場者の上方修正も検討するという。10万人目の来場者にヱビスビール1年分とペアグラスが贈られたという。まあ、10万人目がご夫妻(どっちが10万人目?)だった。こういう入場者○万人達成セレモニーで祝われるのは、ほとんどが夫婦とか恋人とかのペアか家族と決まっているので(今回はペアグラス贈呈だからペアを狙い撃ちか?)、ひとりで行った僕は、たとえ6月24日の同時刻に行ったとしても選ばれなかっただろう。たぶん。 15時半開始のガイド付きツアー「YEBISU the JOURNEY」まで30分を切り、受付が始まった。1800円をクレジットカードで支払ってスタンバイOK。始まるまで、ツアー参加者しか入れない「ジャーニーラウンジ」というスペースで待つことになった。ラウンジの壁一面には昔の写真が飾られている。ヱビスビールの醸造工場とその周辺の、いわゆる雑観写真。瓶詰め作業や箱詰め作業や雪の日に工場作業員が雪合戦している姿などなど。中でも、うずたかく積み上げられたビール瓶の上に座って談笑する女性2人(その奥には男女も写っている)の写真は目を引いた(コンプライアンスが厳しい現在、こんな写真をSNSに上げたら炎上するかも)。それら写真の中央に掲げられている文字は「BEER is JOURNEY」。ビールは旅。写真による旅で130年以上続いたヱビスビールの歴史を遡(さかのぼ)ってほしいということか。 写真をながめているうちにツアーの時間が来た。女性のガイドさんに従って隣のミュージアムエリアに移動。同エリアの前に掲げられているのは「BEER is HISTORY」。ビールは歴史。ヱビスの歴史をガイドさんが丁寧に教えてくれた。