毎年恒例のサウジ「大巡礼」でヨルダン人14人が死亡 40度を超える猛暑が原因か
【カイロ=佐藤貴生】ヨルダン外務省は16日までに、サウジアラビアで毎年行われる「大巡礼(ハッジ)」に参加したヨルダン人14人が死亡したもようだとする声明を出した。少なくとも6人の死因は猛暑と関係があるという。ロイター通信が伝えた。 中東各地では猛暑が続いており、サウジでは40度を超える日が続く。イスラム教の聖地があり巡礼者が多数訪れている西部メッカでは、17日の最高気温は47度と予想されている。 今年のハッジには世界各地から180万人の参加が見込まれており、サウジ保健省は午前11時から午後3時までの間は外に出ないよう呼び掛けていた。ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の5つの義務の1つで、体力や財力に余裕がある信徒は一生に一度は行うよう求められる。