九州武蔵精密(熊本県錦町)、二輪車部品の生産設備を増設 大型バイクのトランスミッションで世界シェア4割
輸送用機械器具製造・販売の九州武蔵精密(熊本県錦町)は、二輪車のトランスミッション部品の生産設備などを増設する。海外需要を取り込むため。生産工程を一部自動化し、生産管理を効率化するシステムを導入した後、ライン増設にも着手する予定。 武蔵精密工業(愛知県)の子会社の同社は、大型バイクのトランスミッションの世界シェアで約4割を占める。ホンダ熊本製作所(大津町)など既存取引先の国内メーカーに供給するほか、海外向けのシェア拡大を見据えて増強を図る。投資額は2027年3月までの3年間で約16億5千万円を見込む。6人の新規雇用も計画している。 20年7月豪雨で被災した市町村への企業立地を促すため、熊本県が補助金を上乗せする「球磨川流域復興枠」を活用し、3月29日付で錦町と立地協定を結んだ。 九州武蔵精密は1974年設立。23年3月期の売上高は136億円。今年2月末の従業員数は621人。(立石真一)