中条あやみが思う家族団欒は「知らない人がうちのご飯を食べている」
自分で人生を楽しい方に変えていきたい
――劇中で竜太郎が言う「人生に起こることは何でも楽しまな!」という言葉についてはどう思いますか。 中条 竜太郎さんのこの言葉の裏には阪神・淡路大震災(1995年)での経験があるのですが、自分が生き残ったからには……というところから出てきたと思うんです。 私は震災の後に関西で生まれているので(1997年)そこまでの経験はないですけど、生きていく上で大変なことって誰にでもあると思っていて。壁にぶつかったり、越えられないと思う場面が訪れたり……。震災のような大きな出来事はまた別ですが、でも、そこで誰かのせいにしても、ずっと正解はないと思うんです。 ――自分の考えにいつまでも縛られてしまいますよね。 中条 そう。たとえば誰かに傷つけられたとして、相手に謝って欲しいわけでも、同じ気持ちになって欲しいわけでもないんですよね。誰かに期待しすぎるのではなく、自分で人生を楽しい方に変えていかないといけないな、って最近すごく感じます。「楽しまな」というのもありますけど、「楽しい方に変えていかないと」という気持ちのほうが私の中ではあります。
「家族団欒=知らない人がうちのご飯を食べている」
――早希は必ず家族一緒にご飯を食べる「家族団欒」というものにこだわっていましたが、中条さんのイメージにある「家族団欒」は? 中条 人それぞれだと思いますが、私の実家はもともとオープンなこともあって、ホームパーティーをよく開いていたんですよ。なので「家族団欒」というと「知らない人がうちのご飯を食べている」っていう印象があります(笑)。 ――でも、家に人がいるだけで暖かい雰囲気にはなりますよね。 中条 とりあえずにぎやかで暖かい雰囲気なんですけど、子どもの頃はその様子を観察しながら、勝手なことをしている人とかを見て「こういう大人になっちゃいけないんだな」って学んでました(笑)。 ――大阪滞在中は、ご実家に帰られましたか? はい、撮影期間中は大阪の実家に泊まれたので、時間があるときには母と銭湯に行って、大阪の街を堪能してました。