オリオールズ移籍の菅野智之、若き名捕手ラッチマンとのコンビ期待 野手陣は20代前半がズラリ
巨人から海外FA権を行使した菅野智之投手(35)がオリオールズに移籍することが16日(日本時間17日)にオリオールズの公式SNSで発表された。米報道では1年1300万ドル(約19億5000万円)で契約合意。 【写真】若き名捕手ラッチマン 今季15勝3敗、防御率1・67を記録した菅野は、若き司令塔アドリー・ラッチマン(26)とのコンビが予想される。19年ドラフト1巡目(全体1位)で入団。超トッププロスペクトとして期待され、チームが再建モードに突入していた22年にメジャーデビューを果たした。22年は113試合で13本塁打、23年は154試合で20本塁打、今季も19本塁打と打力は申し分なく。何よりリーダーシップが評価されており、昨季は制球が乱れる藤浪晋太郎投手(30=メッツFA)を好リードした。 オリオールズはこれから黄金期を迎えるとされる若いチーム。17年から昨季まではア・リーグ東地区の4~5位に低迷。再建モードに突入していたが、昨季から若い選手たちが躍動し、14年以来のリーグ優勝を達成し、今季もリーグ2位とポストシーズン(PS)に進出した。 司令塔ラッチマンのほかにも、今季37本塁打のガナー・ヘンダーソン内野手(23)、23本塁打のコルトン・カウセル外野手(23)、18本塁打のジョーダン・ウェストバーグ内野手(25)ら黄金期の下地を作る野手陣がズラリと並ぶ。 今季の先発投手陣は故障が相次ぎ物量不足だった。21年サイ・ヤング賞で、今季15勝の右腕コービン・バーンズ(35)がFAで去就未定。今季途中からトレードで加入したザック・エフリン投手(30)が10勝9敗、今季メジャーデビューの技巧派左腕ケード・ボビッチ投手(24)が3勝9敗、ディーン・クレマー投手(28)が8勝10敗と、先発陣で貯金を大きく作ることができなかった。菅野にはエース級の活躍が期待される。