「5年以下の懲役」の可能性も…旅館で暴れたサークル 神戸大学が謝罪 学生への処分は?
日テレNEWS NNN
神戸大学のサークルの学生が、旅館で障子や天井などを破壊する迷惑行為をしたことについて、25日に大学が会見を行いました。大学側は謝罪しましたが、学生への処分はどうなるのでしょうか。
25日、神戸大学が会見を開き、学生が行った迷惑行為について謝罪しました。 神戸大学 副学長 「この度は本学学生の不適切行為により、みなさまには大変ご迷惑をおかけしておりますことを、深くおわび申し上げます」
迷惑行為を撮影した動画には、大声を上げながらキムチの入った容器を投げつける様子が映っていました。 「おまえ! おまえ!」 「どうするんですか! 弁償!」 「俺、何も悪くない」 「(汚れが)取れへんよ!」 障子や天井に穴をあけるなど、旅館の設備を次々に破壊していました。
これらの迷惑行為を行ったのは、神戸大学のバドミントンサークル「BADBOYS」の学生。動画や画像は今月、富山県内で行われた春合宿で撮影されたもので、その後SNSで拡散され問題となっていました。 神戸大学 副学長 「宿泊施設の方々には直接私どもがお伺いし、学生の行為について謝罪をいたしました。施設の修復費用につきましては現在も相談中でございます」 この合宿には卒業生を含む62人が参加していて、大学はサークルの幹部らに聞き取り調査を実施。おおむね事実関係は認めているということです。 ――なぜこのような不適切な行動が行われたか、真っ先にサークルの方々に聞いていると思うが? 神戸大学 副学長 「事実確認だけしか今のところしてませんので、理由までは申し訳ないんですけど調査しきれておりません」
神戸大学バドミントン同好会顧問 「夏に合宿をしたり、春に合宿をするということは知ってて、具体的にいつどこに何人でどういう活動をしに行くということは、申し訳ないですけど承知しておりません」 大学側は合宿の詳細については、把握していなかったといいます。 神戸大学は処分が決定するまでサークルへ活動停止を通告。今後、調査委員会を立ち上げ、未成年の飲酒がなかったかなども含めて調査し、厳正な対処を行うとしています。
この迷惑行為について、弁護士は次のように話しました。 元大阪地検検事 亀井正貴弁護士 「天井というのは建造物の一部ですので、建造物等損壊罪が成立する可能性がある。5年以下の懲役。罰金がないんです」 「合宿だと学生らで盛り上がってしまいますから、ちゃんと立ち止まって他の人にも注意喚起する。各自も意識すると同時に他の者に対しても止めることが大事」 (3月25日放送『news zero』より)