“衆院選 短期決戦”振り返り 有権者に届いた?候補者たちの訴え【テレビ高知・記者解説】
(京面龍太郎 アナウンサー) そして、今回敗れた候補者の中には政界引退を示唆している人もいますよね。 (今橋広海 記者) はい、中谷さんと同期当選の自民党、山本有二さんです。金融担当大臣や農林水産大臣を務めたこともある山本さんは、2017年の衆院選で比例復活、2021年は候補者調整で比例の順位1位として当選しましたが、今回の順位は10位でした。 (今橋広海 記者) 長年、高知の選挙の顔となっていましたが、山本さん自身は「おそらく政界からは身を引くこととなると思う」としています。 (藤﨑美希 アナウンサー) そして気になっていたのが投票率です。県民の選挙への関心が現れる数字ですが・・・。 (京面龍太郎 アナウンサー) 全体で51.97%、前回を5.37ポイント下回りました。戦後3番目に低い数字です。高知1区は49.59%、高知2区は54.59%でした。 (今橋広海 記者) 投票率低下の要因として「短期決戦」があげられると思います。石破政権発足後、戦後最短となる急転直下の早期解散で、陣営側もバタバタの選挙戦となり、有権者からも「考える時間が短い」とか、「候補者の訴えをじっくりと聞けない」という声も聞かれました。 (今橋広海 記者) 加えて、もちろん大事なことなのですが、大きな争点の一つが「政治とカネ」となったことで、これまでも続いてきた政治への不信感、あきらめが、投票行動ではなく「投票に行かない」という形となって現れた面もあったかもしれません。 物価高対策などももちろん争点とはなりましたが、選挙への関心が高まりきらなかったのが現実だったようです。 (藤﨑美希 アナウンサー) 各政党のコメントです。 (自民党高知県連 明神 健夫 幹事長) 「政治とカネの問題の説明が十分でなく、結果を厳粛に受け止めている。政治改革、党の改革を行い、国民の信頼回復に努める」 (公明党高知県本部 西森 雅和 代表) 「1議席を死守できうれしく思う。全国的に厳しい結果で、クリーンな政治を続け、地方の声を国政に届けていく」
【関連記事】
- “天国へのパスポート”になってしまった遺影 「迎えに行った娘の亡骸は冷たく…」修学旅行生ら28人が犠牲になった「上海列車事故」から36年
- 『娘の遺体は見ない方がいい』と言われた母は「会います」と答えた…被害者遺族の“生き方”と“願い”
- 母の手を振り払って“防空壕”から逃げた、8歳の少年 残った母と妹は、遺体となって河原に並んだ…400人以上が犠牲の“高知大空襲”から79年 87歳の男性が語るあの夜の出来事
- 全国で焼肉に1番お金をかけているのはなんと高知市!カツオだけかと思いきや…でもどうやって分かるの?「家計調査」ってなに?仕組みを徹底解説
- “特捜戦隊デカレンジャー”デカブレイク役を襲った病、そしてデカピンクとの結婚と移住…放送から20年、6人の戦士が新作映画で再び集結