ロシア人気作家の作品、出版停止 侵攻批判に締め付け強まる
ロシアの出版大手ASTは17日までに、ウクライナ侵攻に関する不適切な発言があったとして作家ボリス・アクーニン氏とドミトリー・ブイコフ氏の作品の出版を停止すると発表した。ロシア書籍販売大手のチタイ・ゴロドも両氏の作品の販売をやめ、店頭から回収すると決定した。タス通信などが伝えた。 アクーニン氏は「リヴァイアサン号殺人事件」などの小説で知られるロシアの人気作家で、作品は日本語にも翻訳されている。プーチン政権に批判的で、昨年2月の侵攻後は軍事作戦への反対を公言。ロンドンを拠点に活動している。詩人のブイコフ氏も作戦に反対し外国に滞在。侵攻を非難する文化人への締め付けが一層強まった。