【MLB】通算609本塁打のソーサがカブス復帰 1月の球団イベント参加へ 過去のPED使用を事実上認める
退団から20年が経過し、ついにあのスラッガーがカブスに戻ってくることが決まった。日本時間12月20日、メジャー通算609本塁打の実績を誇るサミー・ソーサはパフォーマンス向上薬(PED)の使用が疑われている自身のキャリアについて「私は間違いを犯しました」とPED使用を事実上認めて謝罪する声明文を発表。それを受け、カブスのトム・リケッツ会長は来年1月17~19日(現地時間)に行われる球団イベントにソーサを招待する意向を示した。2004年以来20年ぶりにカブスとソーサの「再会」が実現する。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在56歳のソーサはレンジャーズでメジャーデビューし、ホワイトソックスを経てカブスに加入。1998年に打率.308、66本塁打、158打点、OPS1.024と大ブレイクを遂げ、マーク・マグワイア(当時カージナルス)との本塁打王争いを演じた。この年を含め、シーズン60本塁打以上を3度マークし、メジャー通算では609本塁打を記録。オールスター・ゲーム選出7度、シルバースラッガー賞6度、1998年ナ・リーグMVPなど、輝かしい実績を残したが、PED使用疑惑が影響して殿堂入りを果たすことはできず、球界とも距離を置く状況が続いていた。 しかし、ソーサが自身の過ちを謝罪する声明文を発表したことで、球界復帰への道が開かれた。ソーサは「私と同時代に活躍した選手たちが成績に見合った評価を得られない理由は理解できます。故障から回復し、162試合を戦い抜く強さを得るために、私はできることは何でもしました。法律を破ったわけではありませんが、今思えば私は間違いを犯したのであり、謝罪いたします」との声明文を発表。「過去を変えることはできませんが、カブスファンの皆様と再びお会いできることを楽しみにしています」とカブスファンへメッセージを贈った。 これを受けて、カブスのリケッツ会長は「サミーが声明文を発表し、我々に手を差し伸べてくれたことに感謝します。彼ほど一生懸命にプレーし、勝利を渇望した選手はいません。完璧な人間などいないのです。でも、野球やカブスに対する情熱を疑ったことは1度もありません」とコメント。ソーサを球団イベントに招待する意向を示し、「私たちはみな、(彼と)ともに前進する準備ができています」と語った。