「孫だと思ったら涙が…」 尊富士が凱旋パレード 地元のヒーローに歓声
日テレNEWS NNN
大相撲春場所で快進撃をみせ、優勝した尊富士が、地元・青森県五所川原市で凱旋パレードを行いました。沿道にはその姿をひと目見ようと多くの人が詰めかけ、「おめでとう」などと地元のヒーローを称えていました。
青森県五所川原市は5月1日、“満員御礼”の大賑わいとなりました。お手製のボードやうちわを手に、多くの人が“そのとき”を待っていました。 青森・むつ市からきた人 「尊富士関をぜひ見たいと思って参りました。この前も優勝の時、生きがいです」
この町で生まれた尊富士(25)が凱旋したのです。 尊富士 「こんにちは、尊富士です。自分がここに立っているのも、みなさんの声援があったからこそ優勝できたと思っています」 大相撲の世界で輝きを放つ“新星”に地元が沸きました。
尊富士の名が轟いたのは今年3月の大相撲春場所でした。右足首の靱帯損傷という大ケガを抱えながら、新入幕で見事優勝。110年ぶりの偉業を成し遂げたのです。 この日から1か月あまり、地元・五所川原市で1日、尊富士の凱旋パレードが行われました。 尊富士はそれに先立ち青森県庁を訪問。県褒賞と副賞の米俵110キロを贈られ、さらに市からは第1号となる市民栄誉賞の授与と、偉大な功績がたたえられました。
1日のパレードは2回。まず行われたのはふるさとの金木地区です。沿道を埋め尽くした様子は“圧巻”の一言でした。 「おめでとう~~~!」 人口7000人ほどの地区に、その3倍近い約2万人が訪れたということです。 青森・三沢市からきた人 「もう感激です。自分の孫だと思ったら、もう涙がでてくるね~」 「金木の夢にそのままなってくれればと」
その後は市の中心部に場所を移し、2度目のパレード。ここでは市の伝統、大型立佞武多(たちねぷた)がお目見え。尊富士の化粧まわしのデザインに採用された素戔嗚尊(スサノオノミコト)がパレードに華を添えました。 見に来た人 「たぶん見てくれた、目が合ったと思っています」 見に来た人 「五所川原のほこりだよね、すばらしい」 見に来た人 「英雄ですよ、英雄」
“地元のヒーロー”となった“角界の新星”尊富士。 尊富士 「多くの年配の方に来ていただいて、その人たちの僕は夢になろうと思って相撲やっています。また、お子さんたちの希望になれれば僕もますます頑張れるので、これを機にまた強くなろうと思っていますし、相撲界はいったの、まだまだ最近なので、これからが一番大事だと思ってます」 5月12日から始まる夏場所。さらなる活躍が期待されます。