懐かしのゲーム「テトリス」色あせないアートとしての魅力を生みの親が語る
今や世界中でカルチャーとして定着した観のあるテレビゲーム。 先月6日にはNHKのBSプレミアムで『クロノ・トリガー』や『MOTHER』、『ゼルダの伝説』、『ポケットモンスター』、『ファイナル・ファンタジー』といった名作ゲームの音楽をオーケストラによる演奏で楽しめる「シンフォニック・ゲーマーズ ~僕らを駆り立てる冒険の調べ~」が放送された。 また、今年30周年を迎えた『ドラゴンクエスト』シリーズも、ライブスペクタクルツアーなどさまざまなイベントが催されるなど、話題を集めている。
ジャンルの枠を超えて注目されるテレビゲームの魅力
音楽や舞台など、ゲーム業界の枠を超えてさまざまなジャンルで愛されるテレビゲームだが、“落ちものパズルゲーム”の元祖とも言われる『テトリス』も、ファッション業界やインテリア業界といったアートの世界で注目をされているという。 一昨年に生誕30周年を迎えた『テトリス』といえば、1980~90年代にかけて世界中のファンを魅了したコンピューターパズルゲーム。 マトリックス(=画面)の上方からランダムに1種類ずつ落下してくる、4つの正方形を組み合わせて作られたブロックピース「テトリミノ」を回転させたり、移動させて、列すべてをブロックで埋め尽くすことで、その列を消滅させて得点を競うというもの。 “落ちものパズルゲーム”の元祖とも言われる存在で、日本でもアーケードゲームとしてゲームセンターで人気を集め、89年に任天堂から発売された「ゲームボーイ」の人気ソフトとして大ヒットを記録した。
デザイン、インテリア業界からも評価の高い「テトリス」
「テトリスの『テトリミノ』は、以前からそのデザイン性が業界内でも高く評価されていました。実際、照明器具やクッションなどのデザインに採用されているほか、海外ではルイ・ヴィトンやシボレーのCMなどでテトリスが一つのデザインとしてハイブランドのプロモーションに起用されています」(インテリア雑誌編集者) そもそも、ゲーム業界とファッション業界の融合は以前から実現していた。