懐かしのゲーム「テトリス」色あせないアートとしての魅力を生みの親が語る
F.F、マリオはハイブランドとのコラボも
「以前には、世界的人気を誇る『ファイナル・ファンタジー』シリーズのキャラクターが「PRADA」のコレクションのモデルに起用されたり、「ルイ・ヴィトン」の広告ビジュアルに起用されたり、「モスキーノ」がマリオをはじめとする『スーパーマリオブラザーズ』シリーズのキャラクターがデザインされたTシャツやバッグを発売しています」(ゲームライター) そんな中、「テトリス」のケースではコラボではなく、ゲーム自体のデザインそのものがアートとして脚光を浴びているのだ。 「『テトリミノ』のシンプルながらも新しさを感じさせて飽きのこないデザイン、組み合わせの多様性、言語や文化に捉われない普遍性などが、世界中で高く評価されている要因でしょう」(前出のインテリア雑誌編集者) 日本でも、「テトリス」と日本の伝統工芸品とのコラボグッズも発表されて、国内のデザイン業界から高い注目を集めているという。
シンプルさが想像力を呼び覚ますデザイン性
『テトリス』を創造した開発者のアレクセイ・パジトノフ氏はこう語る。 「テトリスは非常にシンプルで抽象的なゲームです。ブロックが重なっているのを一目見ただけで『テトリスだ』と分かる。そしてそのシンプルさが想像力を呼び覚ますデザイン性にも繋がっているのだと思います」 ゲームの中では組み合わさることで消滅してしまう「テトリミノ」だが、誕生から30年以上が経った今でもゲームの枠を超えて世界中の多くの人たちを魅了しているようだ。