【詳細】「耐えられない状況」涙ながら無罪主張 田村浩子被告初公判終わる すすきのホテル殺人
▼浩子被告は事件前の6月27日~30日、男性に対し、瑠奈被告と会わないように連絡するも断られる。 ▼7月1日、ホテルに入室後、瑠奈被告は男性に対し「1番反省することは私の約束を破ったことでしょ」と話し、男性は「そうだね、こんなに怒られたことはない」などと会話する。 その後、瑠奈被告は男性の首を切断。 ▼浩子被告は7月3日ごろ瑠奈被告の犯行を認識し、その後、修被告らと生活を続けた。
弁護側の冒頭陳述
◇死体遺棄ほう助罪について ▼浩子被告は、瑠奈被告が頭部を自宅浴室に置き続けたことを認識しながら、そのまま生活したことは間違いないが、瑠奈被告が頭部を隠す意思を持っていたとは思ってなく、隠匿を容易にする意思はない。 ▼浩子被告は、瑠奈被告をとがめたり、警察に通報するなどのことはしていないが、頭部を隠す行為を容認するような発言も一切していない。 特に何もしないまま生活を続けたことを、死体遺棄のほう助と評価することは不可能で、犯罪は成立しない。
◇死体損壊ほう助罪について ▼浩子被告は瑠奈被告からビデオ撮影をしながら頭部を損壊する計画を立てているとは聞いておらず、認識していない。 ▼修被告に対しても、抽象的に撮影を依頼した。 ▼瑠奈被告が浴室で頭部を損壊した際、浩子被告はその場にいなかった。 弁護側は「警察に通報や娘を出頭させなかったものの、頭部が自宅にあると知っていることをもって、ほう助とは言えない」などと浩子被告の無罪を主張しました。
瑠奈被告と修被告の起訴内容
◇田村瑠奈被告(殺人・死体損壊・死体領得・死体遺棄の罪) ▼2023年7月1日午後11時すぎ、札幌・すすきののホテル客室で男性(当時62)に対し、右頸部を折りたたみナイフで複数回突き刺すなどして、出血性ショックにより死亡させて殺害。 ▼同日午後11時半すぎ、のこぎりなどを使用して、男性の頸部を切断し、2日午前2時ごろ、男性の頭部をキャリーケースに隠しホテルから運び出し、父親の修被告が運転する車で札幌市厚別区の自宅まで運び頭部を隠す。 ▼午前3時すぎから午前9時前までの間、自宅で刃物を使うなどして男性の頭部を損壊したとされる。