【独自】「知事が宿泊したのは事実」と『予算オーバーの高級旅館』『おねだり疑惑』の兵庫・斎藤知事 県職員アンケート「通常は泊まることのできない宿に『知事が泊まりたい』とのことで当時の幹部が口利きをせざるを得ない状況」
7つの疑惑について告発された兵庫県の斎藤知事。 新たに、おねだりに関する職員の証言が明らかになりました。 ■【動画で見る】「知事が宿泊したのは事実」と『予算オーバーの高級旅館』“おねだり疑惑”の兵庫・斎藤知事 【県職員のアンケート結果より】「通常は泊まることのできない宿に『知事が泊まりたい』とのことで当時の幹部が口利きをせざるを得ない状況となり実際に宿泊した」 ある県職員は、知事が高級旅館に宿泊した際に、「おねだり」があったと聞いたとアンケートに答えました。
アンケートは、斎藤知事のパワハラなどの疑惑を告発した元西播磨県民局長(60)の文書の真偽を調べるために百条委員会が県職員に実施したものです。 中間報告で、「知事の贈答品の受けとり」については、20.7%の職員が「知っている、聞いた」などと回答しています。
■宿側「知事が宿泊したのは事実」 県側 予算オーバー指摘に「県からは規定以上の金額を払っていない」
関係者によると、斎藤知事が「泊まりたい」と”おねだり”したとされる宿は、人気観光地・城崎温泉にあります。 関西テレビがその宿に問い合わせると、「知事が宿泊したのは事実です」という回答がありました。 宿によると、去年9月23日に斎藤知事が視察で豊岡市を訪れた際、この宿に1泊したということです。
ただ、この宿は、夕食付きの部屋で1泊1人およそ4万円から。 一方、県の条例では旅費の上限は1万6500円と決められていて、予算はオーバーします。
おねだりがあったか宿に聞くと、「金額の詳細は答えられないが、公務などであれば割引する場合がある」と説明しました。 高級宿での宿泊について県に問い合わせると、「県からは規定以上の金額を払っていない」、「詳細については公表する義務がない」と回答がきました。
■アンケート回答に「日本海側の視察の度にカニを持って帰る。それを目当てに来るので、来ないでほしいと関係者が言っている」とも
記述欄には「日本海側の視察の度にカニを持って帰る。それを目当てに来るので、来ないでほしいと関係者が言っている」、「使わないものでも、とりあえず何でも貰う」などと書かれていました。 これまでも県のPRのために贈答品を受け取ったことがあるという斎藤知事は… 【斎藤知事(7月19日)】「県にすばらしいものがあると知って体験しておくことは、私がこれから県の施策をいろんなところでやっていくのにおいて大事なことだなと思っています
■事業者側「PRのためと1週間ジャケットを貸したことはあると説明」
おねだり疑惑はほかにも…。 これは去年2月、県庁で革製品の生産者と面会したときの写真です。 アンケートには40万円相当の革ジャンを試着し、『これはいい。もらえないか』とねだったものの、高額な商品なので断られたと記されていました。 事業者側に確認すると、そういったやり取りがあったかは分からないが、PRのためと1週間ジャケットを貸したことはあると説明しました。 アンケートの一部は23日に公表される予定ですが、職員の記述には人づてに聞いた内容も含まれていて、百条委員会が今後内容を精査する方針です。
関西テレビ