【大相撲】初優勝の琴桜 偉大な祖父に感謝「先代に教えていただいたことを継続してやってきた」
大相撲九州場所(福岡国際センター)で初優勝を果たした大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)が、2007年に亡くなった祖父の元横綱琴桜との思い出を明かした。 【写真】親子3人の記念撮影でおどける琴桜 琴桜は25日、福岡市内の部屋宿舎で一夜明け会見に出席。千秋楽で大関豊昇龍(25=立浪)との相星決戦を制し、14勝1敗の好成績で初の賜杯を獲得した。「正直(優勝した)実感がそんなにない。ただ、周りの皆さんから『おめでとう』と言われて、少しずつ『本当に優勝したんだ』という感じがする」と充実した表情を見せた。 大関5場所目での初優勝は、2007年に亡くなった祖父と同じ。偉大な〝おじいちゃん〟との思い出について「相撲のことを話すととても厳しい人だった。(大会で)負けて帰ってきたら怒られたし(当時は)あまりこっちから話を振らない方が、怒られないんじゃないかなと思っていた」と苦笑い。その上で「(祖父から)『勝負の世界だから自分ではい上がっていかないといけない』『いろんな人に感謝してやっていくんだよ。一人だけの挑戦じゃない』ということは常に言われてきた。先代に教えていただいたことを、常に継続してやってきた」と納得の表情を見せた。 来年の初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)で初の綱とりに挑む。「(今年の初場所後に)大関に上がった時に、何を言われたのかはまったく覚えてないけど先代が夢に出てきた。夢で先代に『そんなんじゃ(横綱に)上がれないぞ』と怒られないように気をつけます」。尊敬する亡き祖父のためにも、横綱昇進に向けて闘志を燃やした。
東スポWEB