ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズの息子として知られるサザンカリフォルニア大の1年生ブロニー・ジェームズは日本時間4月6日（現地5日）、自身のインスタグラムでNBAドラフトへのエントリーを表明した。 現在19歳のブロニーは2023年に『ESPN』のモックドラフトで全体10位評価を受けるなど将来を嘱望されていたが、昨年7月の練習中に倒れ、心疾患と診断された。12月1日（同11月30日）に医師から活動再開の許可が下り、12月11日（同10日）のカリフォルニア州大ロングビーチ校戦でNCAAデビューを飾った。 今季のNCAAでは25試合に出場（うち先発6試合）して平均4.8得点、2.8リバウンド、2.1アシスト、フィールドゴール成功率36.6％、3ポイント成功率26.7％と特筆すべき成績ではない。そのなかで、4月6日にNBAドラフト（6月26～27日開催）へのアーリーエントリーを表明。インスタグラムに「浮き沈みのある1年を過ごしたけど、USCでのすべてが人間として、学生として、そしてアスリートとして僕にとって成長をもたらしてくれた」と、大学に対して感謝の言葉を綴った。 レブロン・ジェームズは息子ブロニーとの共闘を夢に掲げていることもあり、ブロニーがドラフトでどのチームに指名されるか大きな注目が集まるが、『ロサンゼルス・タイムズ』のダン・ウォイケ記者によれば、ウェストのあるチームスカウトは「各チームはレブロンを誘致できると考えるかもしれない。オーナーたちは2巡目のチャンスに賭けるかもしれない。財政的に利益を得られるし、アリーナも満員にさせることができるからだ」と見立てているという。 ウェストのあるチーム幹部はブロニーに関して、「彼はハードなプレーをするフィジカルな選手だった。でも、2年前はシュートが打てなかった。大学時代のディアンソニー・メルトン（フィラデルフィア・76ers）のようだった。USCに入る前の夏から、彼は本当にシュートを上達させた。進歩は素晴らしいが、自分のポジションを取れない小柄なシューティングガードのままなのが心配だ」と不安視。一方で、別のチーム幹部は「NBAに適応できる身体を備えたアスリートだ。クレバーで、オン・ボール・ディフェンスもしっかりしていて、ペリメーターシューターとしても通用する。いいチームの助けになる」と評価していた。