エアコンをつけた時に咳やくしゃみが出る本当の原因とは？※画像はイメージです（aijiro/stock.adobe.com）

春が近づき「花粉」に悩まされている方も多いのではないでしょうか？　花粉シーズンにエアコンをつけると、「咳やくしゃみが止まらない…」ということも。そういう時に、外から花粉が侵入してきたと思いがちですが、実は違うようです。東京ガスが発信する公式Xのウチコト東京ガスのくらし情報メディア（@uchicoto_tg）によると、エアコンをつけた際に出る咳やくしゃみは、「室内にある花粉」や「エアコン内部に溜まった花粉やホコリ」によるものだそう。 【画像】外から「花粉が侵入した」と誤解していませんか？…東京ガスが解説する“本当の原因”

エアコンをつけた時に花粉症の症状が出る理由とは・・・

室外機が部屋の外に設置されていることから、エアコンは外気と繋がっていて、そこに含まれる花粉が室内に侵入したのだと誤解する方も少なくありません。ですが、エアコンは「室内の空気」を吸い上げて温めたり冷やしたりして排出するものなので、外からの花粉は入り込まないのだといいます。 ※エアコンを運転しながら外気を取り込んで換気する最新機種も一部あり エアコンをつけて咳やくしゃみが出る本当の原因は、「エアコンの風が床や室内干ししている洗濯物に付着していた花粉を巻き上げたり、エアコンのフィルターやエアコン内に付着したホコリや花粉が室内に排出されること」だと言われています。 花王株式会社の生活者研究センターの研究によると、室内の花粉の6割は窓などの換気による侵入で、残りの4割が「洗濯物や衣類」に付着して持ち込まれているそう。場所別でみると花粉の割合は、床が55％、布団22％、洗濯物15％。この結果からも、床や室内干ししている洗濯物に花粉が多く付着していることがわかります。 エアコン使用時に咳やくしゃみが出るのを防ぐためには、室内の花粉対策と「エアコン掃除」「床掃除」「洗濯物の花粉対策」の3つが重要。花粉が多く飛散する時期はエアコンを使う頻度が高い時期とも重なっているので、こまめな掃除で快適な住環境を整えるのが良いそうです。 ▽出典 ・東京ガス公式X　ウチコト／エアコンをつけるとくしゃみが…外から花粉が侵入したと誤解していませんか？ ・東京ガス　ウチコト／エアコンをつけると花粉が入ってくる！？ ・花王株式会社 生活者研究センター／花粉に関する生活者実態とその対策の検証