公園になっている「木の実」や「果物」は勝手に取って食べていいですか?リスクはある?
公園にはさまざまな樹木や花が植えられ、四季折々の植物を楽しめます。中には柿や栗など食べられる実をつける木を植えている公園もあるでしょう。食べごろの実がなっているのを見ると、持ち帰りたいと思うかもしれません。しかし、持ち帰ると場合によっては法律違反になってしまう可能性も考えられるため、注意が必要です。 本記事では、公園に植えられた木になる実を勝手にとっていいのかという疑問について、法律や一般常識の観点から解説していきます。
公園の木の実はものによって異なる
横浜市では、公園に落ちている木の実に関して「持ち帰っても問題ない」としています。ただし、持ち帰る場合には譲り合ったり、業務や販売用として持ち帰ったりするのは厳禁とのルールを定めているため、常識の範囲内で考える必要があるでしょう。 また、ルールは自治体によって異なるので、気になる場合は確認をした方がいいでしょう。 ■どんぐりやまつぼっくりなど落ちているものは問題ない 公園にはさまざまな種類の木が植えられています。子どもがどんぐりやまつぼっくりなどを拾って遊ぶこともあるでしょう。どんぐりやまつぼっくりなど落ちているものについては、拾って持ち帰っても問題ありません。 また、木になっている実を枝のまま取らないように配慮することが求められています。 ■梅や柿などの果物は採集しない 公園にある梅や柿などの果物は基本的に採取してはいけないようです。公園にある木は、誰のものでもないように思えるかもしれませんが、街路樹に該当するため、自治体の所有物です。そのため採取した場合には、「人のものをとっている」ということになります。 また、民法第89条に「天然果実は、その元物から分離する時に、これを収取する権利を有する者に帰属する」と定められていることから、落ちている果実に関しても、所有者は自治体ということになります。 つまり、公園の木についている実などを勝手に採取する行為は、違法行為に当たる可能性があるため注意が必要です。