テレビ業界で有名な人気のロケ弁と芸能人の驚くべき差し入れとは?
ドラマやバラエティー番組など長時間に及ぶテレビ番組の収録現場には、ロケ弁当やお菓子が置かれているケースが多い。 ロケ弁のグレードは放送局や番組の規模によって異なり、つい先日もバラエティー番組で地方局の番組を中心に活躍するご当地タレントが、 「東京のテレビ局のロケ弁の豪華さにビックリしました。ウチらがよく御世話になっている地方局の番組なんか、良くておにぎりやサンドウィッチ、場合によってはお菓子だけなんてこともありますからね」と驚いていた。
テレビ業界で古くから伝わる人気のロケ弁
バラエティー番組を中心に手掛ける放送作家は語る。 「昔から業界内で有名なロケ弁といえば、カツサンドが有名な『まい泉』、おかずが豊富な『津多屋』、魚料理が美味しい『金兵衛』、牛肉が中心の『浅草今半』などでしょうか。最近はテレビ業界も不景気なので、もう少し安価なロケ弁を出す番組も増えていますけど、基本的にロケ弁は番組出演者共通なので、MCを務める大物芸能人や人気タレントに安価なロケ弁を出すわけにもいかないですからね」 テレビに引っ張りだこの売れっ子芸能人になるとロケ弁を食べ過ぎて飽きるのか、 「自分は食べずに付き人やマネジャーにあげたりしています。そうした大物は、収録終わりにプロデューサーなどと食事に行ったりもしますしね」(同放送作家) その一方で、ロケ弁を最大限に活用する芸能人もいる。 「テレビに出始めたばかりのアイドルやお笑い芸人さんの中には、スタッフに断りを入れて、余ったロケ弁を持ち帰る人もいるそうです。実家が貧乏であることを公言していた元人気アイドルグループのメンバーはロケ弁を実家に持ち帰り、家族みんなで食べたことを過去のインタビューで明かしています」とは芸能評論家の三杉氏。
現場の士気を上げる大物芸能人たちの差し入れ
また、番組の司会者やドラマや映画の主演俳優&女優になると、日頃の感謝を込めて共演者や番組スタッフに差し入れをするケースも多々ある。 今年3月に放送された日本テレビ系「ナカイの窓」では、司会を務める中居正広が番組スタッフに対し、1つ4000円ほどする人気焼き肉チェーン「叙々苑」の高級焼き肉弁当を大量に差し入れしたことを、共演者の陣内智則に暴露されて話題となった。 「大物芸能人になると、差し入れも高価なものやレア感のあるものになる。女優さんの中にはドラマの収録現場にお手製のデザートやケーキ、お菓子などを差し入れするケースもあります。多忙なスケジュールの中、一生懸命作った手料理を美人女優さんに振る舞われたら、番組スタッフの士気も上がるでしょう。過去には、ドラマの出演時期に漬物づくりにハマッていたある女優さんが、自ら漬けた『ぬか漬け』を差し入れしたなんてこともあったとか」(三杉氏)
差し入れがキッカケで新境地を開拓することも!?
さらには、こんなエピソードもある。 「元々料理が得意だったある俳優さんがロケ現場に具材を大量に持ち込み、自ら調理してお世話になっている共演者やスタッフに振る舞ったところ、これがかなり好評で。業界でもうわさになり、このことがキッカケで、その俳優さんは料理番組にも出演するようになりました」(同放送作家) どこにチャンスが転がっているか分からない芸能界だが、ロケ弁や差し入れにも悲喜こもごものドラマがあるようだ。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)