【エリザベス女王杯 俺のチェックポイント】初の中2週で臨むホールネスの状態面を探ると…間隔詰めたのは「狙ったもの」と藤原師
エリザベス女王杯の俺のチェックポイント最終日は、大阪サンスポの増本隆一朗記者がホールネスに注目。中2週と初めて詰まった間隔での出走になるが、状態面に不安はなさそう。舞台&距離適性も高く、初挑戦で一気のGⅠ取りがあっても驚かない。 【写真】新潟牝馬ステークスを勝ったホールネス 注目したのはホールネスだ。ここまで4勝を含む6戦すべて馬券圏内という堅実派。重賞に格上挑戦したマーメイドSでも3着に食い込んだ。前走の新潟牝馬Sは好位から力強く伸びて勝利。勢いは十分で初のGⅠでも侮れない存在だ。 唯一気になるのは、中2週での臨戦という点だ。体質面に弱さがあり、デビューは今年の4月と遅かった。一戦ごとに間隔をあけて成長を促しながら使われてきたが、ここにきて初めての詰まった間隔。しかも、前走が新潟への長距離輸送。疲れが残っていないかと不安に感じていたが、藤原調教師は「これはたまたまではなく、狙ったもの。そのためにも前走は勝ちに行って、逆算して作っていますので問題ないと思います」と力を込める。 6日の栗東芝コースでの最終追い切りは馬なりで5ハロン73秒4と軽めながら、シャープな脚さばきで好気配を感じた。最高気温14度と冷え込んだ7日は厩舎周りで運動。540キロと発表された雄大な馬体は毛づやの良さが目立っており、状態面に不安はなさそうだ。 芝2200メートルではメンバー最多の3勝。「自在性があって乗りやすい馬。京都の外回りは絶好の条件ではないか」とトレーナーは手応え十分。きょう発表される枠順なども加味しながらになるが、低い評価にはできないと感じた。(増本隆一朗)