佐藤健の強いこだわりから、撮影現場の予想外ハプニングまで!『はたらく細胞』秘蔵トリビアを一挙紹介
シリーズ累計発行部数1000万部を超える同名メガヒットコミックを、永野芽郁と佐藤健のダブル主演で実写映画化した『はたらく細胞』(公開中)。12月13日に公開を迎え、初日から3日間で観客動員61万1000人&興行収入8億4400万円を記録するロケットスタートを飾った本作。それを記念して、すでに本作を観た人もまだこれからだという人も、これを知ったら何度でも劇場で観たくなること間違いなしの秘蔵トリビア10選を紹介していこう! 【写真を見る】白塗りの佐藤健の顔色が変化?「仮面ライダー電王」野上姉弟の16年ぶりの再共演も! ■佐藤健も自信たっぷり!世界最小4ミリのポスターを制作 今年6月に実施された製作発表記者会見では、縦4ミリしかない世界最小サイズのポスターを制作し、50台の顕微鏡を用いながらキャストとポスターをお披露目した本作。会見には永野と佐藤も登壇し、顕微鏡を覗きながら大はしゃぎ。佐藤は「細胞たちは、間違いなく史上最少で最も身近なヒーロー。気分がすぐれない時はそっと胸に手を当てて、自分の体内でたくさんのヒーローが戦ってくれていると想像してみてください」と、気合いを入れて撮影に臨んだことを明かした。 なお、この最小ポスターを覗き込むことができる「はたらく細胞」のスタンディは、1971 年から続くプロモーション業界で最大のPOP 広告のコンテスト、第 53 回日本プロモーショナル・マーケティングショーにて「出版・エンタメ・金融・その他部門」で堂々の銀賞を獲得している! ■佐藤健の指名で「るろうに剣心」のアクション監督が参加! そんな佐藤を筆頭にした豪華キャスト陣の迫力のアクションシーンが見どころとなっている本作。アクション監督は、佐藤の代表作である「るろうに剣心」シリーズの大内貴仁が佐藤からの指名を受けて担当。「『るろうに剣心』以上のアクションを見せないと自分がやる意味がないので、結構頑張ったんですよ。本当にいいものができました」とアクションへの並々ならぬこだわりを語った佐藤。それにはもう一人の主役である永野も「すごくかっこよかったです!」と大絶賛。 ■アカデミー賞受賞の白組がVFXを担当! 人間の体のなかという、身近でありながらもなかなか見たことのない、ましてやあまり映画の舞台に選ばれない世界で繰り広げられる細胞たちの奮闘。そんな本作の世界観構築に欠かすことのできないVFXを手掛けたのは、日本映画として初めて第96回アカデミー賞視覚効果賞に輝いた『ゴジラ-1.0』(23)を手掛けた映像制作会社・白組。世界に通用するクオリティを生みだすプロフェッショナルたちは、“はたらく細胞ワンダーランド”をどのように表現したのか。ぜひ注目してほしい! ■「半分、青い。」に「マルモ」、そして「電王」!懐かしのペアがいっぱい 豪華キャスト陣が話題を集める本作では、懐かしのペアが目白押し!ダブル主演を務めた永野と佐藤といえば、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」以来6年ぶりの共演。また、シリーズを通して初めて描かれる“人間の世界”に登場する親子を演じた阿部サダヲと芦田愛菜は、「マルモのおきて」以来約13年ぶりの共演で、ついに血の繋がった親子役に。そして佐藤とマクロファージ役の松本若菜は、「仮面ライダー電王」で姉弟役を演じて以来16年ぶりの共演。当時の作品を観てきた人にとっては胸熱間違いなしだ! ■まさに赤血球!永野芽郁が撮影現場で迷子に… 体内に存在する細胞の数はなんと37兆個!さすがにその人数を集めることは不可能だけれど、少しでもこの世界観を表現しようと撮影に動員されたエキストラの人数は、総勢約7500人。毎日何百人というエキストラがいる前代未聞の現場では、主演である永野が迷子になってしまうというハプニングも。「エキストラさんとの撮影の時に監督から『芽郁ちゃんがいない!』って言われて(笑)。赤血球のビジュアルはみんな赤くて似ているので、探すのが大変だったんですね。いままでにない経験でした(笑)」。 ■白血球の最大の敵は“花粉症”? 公開直前に行われた「細胞大集合プレミア」の舞台挨拶に登壇した佐藤は「撮影の時がちょうど花粉の時期で、鼻をかむたびに白塗りがちょっとはげちゃうんですよ。でも白血球もシーンによってその時の感情や状況によって白が変わっても良いか、と開き直りました。全シーン、僕の白がどの白なのかに注目していただけるとうれしいです!」とまさかの撮影秘話を披露。「白は200色あるので」と豪語する佐藤の顔色は、本当に変化しているのか?よく目を凝らしてチェックしてみよう。 ■佐藤健は“神経細胞推し”!? DJ KOOに出演を直談判 神経細胞役として登場するのはDJ KOO。今年10月に行われた「『はたらく細胞』ハロウィンパーティ」イベントで明らかになったのは、なんと佐藤自らがDJ KOOに出演を直談判していたということ。「DJ KOOさん演じる神経細胞のシーンが好きなんです。台本の打ち合わせの時から『絶対に入れてください』と言っていたぐらい。途中登場がなくなったことがあって、『なぜなくなったんだ』と抗議したんです」と佐藤が振り返ると、DJ KOOは「うれしい Do Danceですね!僕の出演は健 Do Danceのおかげなんですよ!」とノリノリで語っていた。 ■白血球の認識番号に、原作者の遊び心が! 劇中には白血球がたくさん出てくるが、個別の役名は存在しない。その代わり、個人を特定する認識番号が振り分けられており、原作で白血球同士の会話はこの番号で呼び合っている。佐藤が演じた白血球の帽子には「1146」。これは“良い白”の語呂合わせによる原作者の遊び心。一方、山本耕史演じるキラーT細胞は「5648」。これは、侵入したウイルスを抹殺する“殺し屋”に由来しているのだとか…。劇中に潜む細かな遊び心の数々、スクリーンを注視すればもっと見つかるかも! ■細菌の衣装はシルク・ドゥ・ソレイユがコンセプトに! 本作では、人物デザイナーの柘植伊佐夫が衣装担当として参加。衣装を製作した際の秘蔵話として、「人間の体のなかで擬人化した細胞たちが、重力や形状、サイズを無視した形で動いているというのは、どこかサーカス的な感覚がありますよね、という話になりました。そこから、シルク・ドゥ・ソレイユのような夢があるファンタジックなものをヒール(悪役)に持ってきたら、美学が生まれるのではないかと考え、それが大方針となりました」と明かしている。小沢真珠演じる黄色ブドウ球菌など、完成度の高い細菌たちの造形にも注目だ! ■とうもろこし1粒の製作費は、なんと70万円!? メガホンをとった武内英樹監督は、劇中のこだわりシーンとして茂(阿部サダヲ)がトイレを我慢するシーンを挙げる。体内には大きなとうもろこしの粒が出てくるが、プロデューサーとこれを作るか作らないかで議論となり、最終的には採用。結果、1粒70万円で製作されることに。先日行われたサンディエゴ・アジアン映画祭でのワールドプレミア上映の際、このトイレのシーンは爆笑の渦に。 ■+α!なんとまだまだいた!マル秘キャスト・元宝塚トップスター鳳蘭も出演 これまでマル秘スペシャルキャストとして、外肛門括約筋役に一ノ瀬ワタル、神経細胞役に DJ KOO、血小板役に泉谷星奈、老いた赤血球役にお笑いコンビ海原はるか・かなたの海原はるかなどの出演情報を解禁するたびに話題となってきた本作。しかしまだ発表されていないマル秘キャストにお気づきだろうか?そのキャストとは、宝塚歌劇団の元星組トップスターで、ミュージカル女優である鳳蘭!永野芽郁演じる赤血球の幼少期である赤芽球の校長先生役として登場しているが、威厳がありつつも一人前の赤血球を育てる長としての包容力をまとったその姿は「鳳蘭レビューアカデミー」の校長として、後進の指導にあたっている鳳にピッタリの役柄といっても過言ではない。光合しいその姿は是非スクリーンで確かめてほしい。 公開から絶賛の声がやまない『はたらく細胞』。一度観ただけではうっかり見逃してしまうような細かなところまで、監督やスタッフ、キャストの強いこだわりが詰め込まれている。是非ともこの年末年始は劇場に何度も足を運び、独創的でユニークな“世界最小の物語”を隅々まで楽しんでほしい! 文/久保田 和馬