<観月ありさ>紫式部役で13キロの十二単を着用 徳川吉宗、北条政子、聖徳太子ら“偉人ジャーズ”の一員に
◇小手伸也/足利義満(外務大臣)
オファーをいただいた際は、まさに大河ドラマの撮影中で、徳川家康公との強いご縁に不思議な感慨を抱きました。しかもこちらの家康は野村萬斎さん!僕の中では完全に今川義元だったんですけどね(笑い)。足利義満の坊主頭も実は大河で僕のハゲ頭を担当した特殊メークの皆さんで、相変わらず2時間かかって完成した今回の義満のビジュアルもかなりクドいはずなんですが(笑い)。錚々(そうそう)たる“偉人内閣”の面々に比べればささいな個性です。
まさに“偉人アベンジャーズ”と言うべき豪華な出演陣と肩を並べることができて大変光栄な現場でした! 武内監督の「真剣なコメディー」というポリシーに従い、超攻撃的布陣でお届けする今作。笑い以上の何かが皆様の心に刺さるはずです!
◇長井短/聖徳太子(法務大臣)
オファーがきたときの最初の気持ちは「合ってる?」でした。私女だけど……っていう。一体何を企んだら私に聖徳太子をやらせようと思うんだろうと思い、衣装合わせが待ちきれなかったです。「次どんな役やるの?」って質問に「おじさん」と答えるのが楽しかったです。
聖徳太子は錚々たる偉人たちの中で最も遠い過去から来た人物ですので、尊敬する先輩たちに囲まれていることを忘れようと必死でした。「私の方が先輩だかんな」と心の中でつぶやき続けました。小さく丸まった聖徳太子じゃやだもんな。
脚本は「自分の頭で考える」ということの大切さが伝わってきて、とても面白かったです。例え同じ結論に達するとしても、自分で考えたのか、それとも人に流されたのかでは、手元に残るものは大きく違うはずです。常々自分にも問いかけているテーマだったので、作品に関われることがうれしかったです。
武内監督からは、たくさんの人が関わる映画作りの場において、ご機嫌でいることがどれだけ大切なことか学ばせていただきました。「監督」って役職をカーペットみたいに床に敷いて、その上で踊ってみせちゃうみたいな、朗らかでチャーミングな方でした。