映画『おいハンサム!!』公開初日、“パパ”吉田鋼太郎がリモート参加で伊藤家集結!「これはあなたの物語」と観客にメッセージ
映画『おいハンサム!!』の初日舞台挨拶が6月21日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈、MEGUMIが登壇。主演の吉田鋼太郎は大阪での舞台の公演中のため、リモートでの参加となった。 【写真を見る】佐久間由衣、超ミニのジャケットコーデで美脚を披露! 本作は2022年に深夜ドラマとしてスタートし、今年4月6日からはSeason2も放送されて人気を博した連続ドラマ「おいハンサム!!」の劇場版。吉田演じる父の伊藤源太郎と、幸せを求め人生に迷う三姉妹、長女の由香(木南)、次女の里香(佐久間)、三女の美香(武田)。そしてすべてを包み込み、時にあっさり受け流すマイペースな母である千鶴(MEGUMI)という伊藤家5人が織り成す、“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる新感覚コメディだ。 「伊藤家リモート会議が招集されました」という吉田の声がけによって、スタートしたこの日のイベント。スクリーンに映しだされた吉田が「お楽しみいただけましたでしょうか」と呼びかけると、会場から大きな拍手が起こった。「ドラマのSeason2の撮影をして、1週間くらいの間があって映画の撮影をしたのが、ちょうど昨年のいまごろ。キャンペーン含め、『おいハンサム!!』漬けの1年だった気がします」と振り返り、映画公開を迎えて「感無量です」としみじみ。「まさかの映画化」と笑いながら、「『おいハンサム!!』の輪をさらに広げていただければ」と愛情を傾けていた。 印象的なシーンに話が及ぶと、「美香がちょっとよくない人たちに捕まって、パーティーをしているところに駆けつけるシーン。腹巻きとステテコでダッシュをする」と明かした吉田。「テストをしたり、何回かテイクを重ねるうちに息が上がるのではないか、しんどいだろうなと思いつつ、撮影に臨んだ」そうだが、「結構な全力疾走を何回もしたんですが、全然息が上がらなかった。いまでも不思議。撮影でアドレナリンが出ていたのか、役を演じるのに精一杯で息が上がることを忘れていたのか、すごく走れた」とエネルギッシュな一面を披露した。また「犬を散歩する女性の方が映る。あれは、うちの犬なんです。もう一度観て、確認してください」と話して会場を驚かせていた。 また映画のタイトルにちなみ、それぞれが「おい○○!!」というお題で身の回りに起きているモノや人に対して、物申したいこと、ツッコミを入れたいことを発表するひと幕もあった。吉田は「おい説明!!」とのフリップを掲げ、少し高級なお店に行った際に「お刺身の盛り合わせなどで、(お店の方が)これはどういう魚だと説明をしてくれる。有無を言わさずに説明を始めることが多い」と語り、「でも『これはひょっとしたらアマダイかな』と自分で推理する楽しみもある。わからなければこちらから聞くし、聞かれた方がお店の人も『自分の出番が来た』とうれしいのかなと思う」とちょっとモヤモヤしていることを告白した。 木南は「ロケ弁」に物申したいといい、「最近のドラマや映画で出してくださるロケ弁のクオリティが、どんどん下がっているんじゃないか問題」と暴露し、周囲も大笑い。「4つくらいに区切られているお弁当で、4つのうち2つが白飯だったことがある。白飯とゴマのちょっとかかった白飯、お漬物とソーセージしか入っていなかった。もう少しお仕事を頑張れるように、もうちょっとだけいいものを食べられたら」と裏事情を明かして、会場を盛り上げた。佐久間は「まんぷく」というフリップを見せながら、「食欲が止まらない。毎食、ご飯を3杯くらい食べちゃう。炊いたお米が足りないみたいな感じになっちゃう」と自分に対してツッコミ。武田は本作のキャンペーンで福岡に行った際に、舞台挨拶で「めんたい重が好き」だと話したところ、「舞台挨拶が終わって飛行機に乗る前に、スタッフの方がめんたい重を買ってきてくれた。30分くらい並んで買ってくださった」と述懐し、スタッフに向かって「おいハンサム!!」と感謝していた。 また「愚痴みたいになっちゃう」と切りだしたMEGUMIは、「マネージャーさんよ」と回答。「たまに体をリセットという感じで、玄米だけ食べようという時がある。こっちが勝手にやっているからしょうがないんですが、そんなタイミングで目の前でマネージャーさんが、シュークリームやエクレアをバクバク食べる。揚げ物もいく?みたいな。背中向けて食べてもいいんじゃないかなと、勝手に思っています」とこぼしながらも、「いまもあそこでニコニコしていますけれどね。いつもありがとうね」と会場にいたマネージャーをねぎらっていた。 自然とシリーズのテーマの一つでもある食に関する答えが並ぶなど、家族を演じた面々が息ぴったりの様子を見せて温かな雰囲気いっぱいとなった舞台挨拶。最後に吉田は「自分のことなんじゃないかと思えるような映画だと思います。あなたの物語だと思っていますので、ぜひあなたを観に、映画館に来てください」と心を込め、大きな拍手を浴びていた。 取材・文/成田おり枝