フグのさばきに初挑戦 中村女子高の調理科3年生【山口】
中村女子高(鶴永幸彦校長)で26日、調理科の3年生20人がフグのさばきに挑戦した。夢の調理師に向かって山口の名産品への理解を深めるとともに、技術の習得と愛郷心の醸成に励んだ。 来年度から男女共学化が始まることを機に7月に開いたオープンスクールで、ふぐ処理師の免許を持つ同科助教諭の小山田哲也さんが披露して好評だったことから、在校生にも体験してもらおうと初めて実施。下関市をはじめ県内で広く食される名物の知識習得の狙いもある。 小山田さんはフグの生態や毒の危険性を解説。トラフグをさばき、有毒部位や内臓などの食べられない部分を示しながら可食部位だけにする「身欠き」の工程を披露。「どういう形にしたら身を薄く切りやすいか。やればやるほど疑問が湧いてくるのが面白い」などと職人の顔を見せた。生徒たちは興味津々で熟練の包丁さばきに見入っていた。 その後、実際に生徒たちも、あらかじめしめたものと、さばきたてのものの刺し身に挑戦して切りやすさを比較。試食して食感の違いも学んだ。 池田そらさんは「フグの皮をはぐのが難しそうだった」と話した。