「災害時に米軍基地を通り避難」の協定 4月の津波警報時に13分も足止め 米軍と町が「災害時のゲート開放」運用手続きを見直し
今年4月に津波警報が発表されて避難する際に、米軍基地内への通行がスムーズにいかなかったことを受け、北谷町と米軍は28日、運用手続きを見直しました。 【写真を見る】「災害時に米軍基地を通り避難」の協定 4月の津波警報時に13分も足止め 米軍と町が「災害時のゲート開放」運用手続きを見直し 北谷町と米軍は、東日本大震災を機に2012年、津波などの災害が発生した際、地域住民が高台に避難するため、米軍基地「キャンプフォスター」を通行できるようにする協定を結んでいます。 しかし今年4月、津波警報が出て北前区の住民が避難しようとした際、北前ゲートで13分間足止めされる事態が発生したため、地元自治会がゲートを速やかに開放するよう関係機関に要請していました。 北谷町と米軍は28日、運用手続きを見直し、これまでゲートを開放する際には司令官の許可が必要としていたものを、津波警報と同時にゲートを開放する、と改めています。 ▽キャンプフォスター・レスター司令官 マーク・ウォーカー大佐 「私たちが目指しているのは、基地内外の市民の安全の確保」「そのために指針を改善し、(災害時の)ゲート解放をより素早く行えるようにする」 北前区は今回の見直しについて、地域住民が高台へ避難する際の安全性が向上すると評価しています。(28日 中部通信員 高瀬弘行)
琉球放送