【棋聖戦】藤井聡太棋聖が先勝 6月6日、好相性千葉で6戦6勝 5連覇と永世棋聖獲得へ好発進
藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・=21)が山崎隆之八段(43)の挑戦を初めて受ける、将棋のヒューリック杯第95期棋聖戦5番勝負第1局が6日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われた。午前9時から始まった対局は相掛かりからリードを奪った藤井が先に仕掛けて押し切り、棋聖戦5連覇と初の永世称号となる「永世棋聖」獲得に向け、好スタートを切った。第2局は17日、新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。 藤井が抜け出した。山崎陣のスキを見つけて3筋から攻めかかる。少しでもリードを奪えば、あとはそれを広げて押し切るだけ。6月6日に過去5戦5勝と相性のいい対局地で、勝ち星を一つ積み上げて6戦6勝とした。 直近の5月31日、同県柏市で行われた第9期叡王戦5番勝負第4局で同学年の伊藤匠七段(21)を下した。千葉はこの時点で5戦5勝としていた。静岡県の7戦7勝、北海道の6戦6勝には及ばないが、京都府と並んで負けなしの都道府県別3位タイの千葉で、6戦6勝として2位タイとした。 三日月グループのタイトル戦対局もこれまで5戦負けなしだった。21、22年の棋聖戦では木更津、昨年の棋聖戦第1局は初の海外対局となったベトナムのダナン三日月で開幕戦を制した。昨年と今年の3月には栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」で棋王戦第4局を制し、棋王を獲得している。さらに今回と、こちらも6戦6勝とした。 幸先の良いスタートを切り、次の対局は昨年、棋聖戦4連覇を決めた高島屋。その後に控えている叡王戦最終第5局(20日、甲府市)での逆転V4、8冠堅持、タイトル戦23連勝へと弾みをつける。