MF河本が2ゴールの活躍!総体初参加のAIE国際が滝川第二を3-2で下し兵庫3位を勝ち取る
6月9日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選の3位決定戦が三木総合防災公園陸上競技場で開催され、AIEが滝川第二を3-2で下し兵庫県3位を勝ち取った。 【フォトギャラリー】滝川第二 vs AIE 直前に行われた決勝では神戸弘陵が三田学園を破り優勝を果たした。その神戸弘陵に準決勝で敗れたAIEと、三田学園に敗れた滝川第二による3位決定戦。新人戦で優勝した滝川第二はプリンス関西2部所属。対するAIEは昨年サッカー部が創設され今年から高体連に参加した新鋭チーム。1回戦からの参加で、4回戦で県立尼崎、5回戦で関西学院、準々決勝で芦屋学園と、難敵を次々と撃破した。 この試合先手を取ったのは滝川第二。22分、自陣左サイドでボールを奪った滝川第二は2度に渡って競り合いを制し前進すると、中央のFW50松村風亜(3年)から右でボールを受けたMF6治部翔(3年)がラストパス。これにゴール前へ走り込んだFW99空久保善(2年)が倒れ込みながら左足を合わせゴールネットを揺らした。 空久保の先制ゴールにスタンドも沸いた滝川第二だったが、ここからAIEが怒涛の反撃を見せる。まずは25分、中央左でパスを受けたMF10河本大雅(3年)がドリブルでボックスに侵入すると、倒されてPKを獲得。これを河本が自ら真ん中に蹴り込み同点に追いつく。 続く26分には、左サイドフリーでパスを受けた河本がカットインシュートをチラつかせながらバイタルエリアを横切ると、最後はボックスの外中央右からループシュート。これが見事にゴール左に吸い込まれ、AIEがあっという間に試合をひっくり返した。 さらにアディショナルタイム、左CKを獲得したAIEはMF19山崎徹也(3年)のボールにニアポストで合わせたFW11池内颯海(3年)が3点目をゲット。10分間で3ゴールを奪ったAIEが3-1と2点をリードして前半を終えた。 先制からまさかの3失点で劣勢に立たされた滝川第二も後半開始から反撃に出る。後半開始から投入されたFW90鬼追元汰(3年)が前線から猛烈なプレスを敢行。鬼追がチームに勢いをもたらすと40分、相手DFのクリアをMF18三宅蔵ノ介(3年)が頭で跳ね返し、これに反応して抜け出した村松が前に出てきたGKの上を抜くシュート。これがネットを揺らし滝川第二が1点差に迫った。 ここからは両チームの意地のぶつかり合い。AIEはMF7角山壮大(3年)や河本が惜しいシーンを作るも追加点とはならず。試合終盤は同点ゴールを目指す滝川第二が猛攻を見せる。 しかし、66分にドリブルで持ち込んだ空久保がボックス内右から右足を振るもシュートはGK正面。結局、滝川第二が同点に追い付くことは最後まで叶わず。熱戦はAIEの逃げ切りで終止符が打たれた。 (文・写真=会田健司)